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春の道標 (新潮文庫)

価格: ¥200
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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これぞ戦後青春文学の神髄! ★★★★★
かつて大学入試センターの共通一次試験(国語)に使われた小説です。
戦後間もない日本の、若すぎる男女の心の葛藤を見事に表現しております。
現代にも通じ人間の普遍性をまじまじと実感しました。
あまり知られておりませんが、続編として「黄金の樹」(1989年、新潮社)があります。
こちらも完成度が高くお薦めです。
胸底(むなそこ)に秘めた「思ひ出」を持つ方へ ★★★★★
 新制高校という言葉が耳新しかった頃。安保を巡る政治の季節を眼の隅に入れながら、文芸サークル「夜光虫」で仲間と詩作も試みる高校二年生の倉沢明史。彼には、長く文通を続けている一つ上の幼馴染、見砂慶子がいた。だが、ある時、慶子のほうからそれ以上のものを求める手紙が来る。そこに慶子自身によるエスカレーションを感じた明史の心は徐々に慶子を離れていく。そのうち、通学途上で出会う1人の少女の存在に明史は気が付き始める。その中学生、染野棗(なつめ)に、明史は加速度を増して惹かれていく。
 1人の少女を好きになるということは、そのすべてを知りたいとひたすら願うことであった。1人の少女を好きになるということは、その少女のいるすべての時と場所の傍らに、自分もいたいとひたすら念ずることであった。
 人を知ることで、己と世界が変わることを体験し、人を失うことで、己と世界のすべてもまた失しなわれてしまうことを識る。その、青春のまばゆいばかりの光と翳。だれの人生にも一瞬訪れるだろう輝ける日々、そして絶望。
 それを思い出として持つ人も、またその予感を感じる人にも、一度手にして欲しい傑作。
気品のある文体の青春小説 ★★★★☆
旧制中学から新制高校、そして男女共学へと時代が移っていく中、17歳の主人公倉沢明史は、文学サークルで詩を書き、政治活動にも興味がある。一歳年上で幼なじみの慶子と文通を続けているが、通学途中で見かける少女にどんどん心を惹かれていき・・・。

誰もが経験する、最初の恋の、全てがそれ中心に回ってしまうような圧倒的な力。そこには打算はなく、ただ恋の相手の全てを知り尽くし、全ての瞬間と感情を共有したい、という清冽な欲望が、美しく気品のある文章で描かれる自伝的小説。

こんなどきどきするような気持ちは長いこと忘れていたので、懐かしく読みました。そんな恋を現在進行形でしている人に、ぜひ読んでほしい本です。