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父・こんなこと (新潮文庫)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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向き合い、書きつづる勇気。 ★★★★★
買ったのは20代。その時は比較的淡々とした気持ちで読めたのだが、30代終わりに父を亡くしてからは、さすがに読むのがきついと感じた。経験することでわかってくる思いがあるのだと、その時知った。

父親である幸田露伴氏の闘病から死に至る過程、その後の葬送の過程までしっかりと書かれたこの作品。幸田さんはいつ頃、書き始めることが出来たのだろうか。私は幸田さんの、現実と向き合い、書きつづる勇気を素晴らしいと感じた。
大事なことは。 ★★★★☆
なんだか、色々身にしみてしまった時に出会った本。

幸田文さんの基本には露伴父さんの基本「この世学問」

どの著書でも基本は「この世」「世間」「身の回り」「四季」

どれも、おろそかにはできません。

あとからじわじわ効いてくる1冊。
日本語の美しさを感じられる本 ★★★★★
この本は、日本語の美しさを感じられる本だと思います。

そして父の死に対して、リアルにまっすぐに書かれている。
現代に忘れられがちな、ささやかな日常のこと、
昭和初期の生活の様子。

それらを美しい日本語で綴っており、
読む側をどんどんその世界に惹きこんでくれます。

とにかく言葉の使い方が絶妙。

美しい日本語を読みたい時には、この一冊がお薦めです。
希有な本だと思います。 ★★★★★
これは父と娘の物語であり
露伴があまりにも有名なので
そのことだけ注目されているかもしれないけど、
読んでいると涙が出てしまいます。
すごく素敵で,書いてくれて本当にありがとう文子さん!
って思いました。
父親の死と父親との思い出 ★★★★☆
「父」では、文豪幸田露伴の臨終の様子を、看病していた娘である作者の目から記録した作品であり、「こんなこと」では父親露伴の家事の教えを記録している。両作品とも父親露伴を基本的には尊敬し、敬っている娘の視線で書かれている。父親露伴の、その厳しく躾けてきたその教えは、娘に美しい内面として伝わったのである。家事という表面ではない、その内にある意味を露伴は娘、文に伝えたのである。その内にある意味を見出したのか、自然と備わったのか分らないが、彼女は日本らしい美しさの内面を持った女性となったのである。現代から考えると奇跡としかいいようがありません。そんな奇跡の一歩を感じるのも必要かと思います。