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世界でいちばん受けたい授業〈2〉

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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自己と社会の関係のより深い理解へ ★★★★★
現在ではわりと広く知られるようになった藤原氏の「よのなか」科の実践。
その原点とも言える2書の後編が本書である。

藤原氏が足立十一中で実践した「よのなか」科の授業記録である。
授業の雰囲気を最大限に感じられるように実録の形式になっている。

後編の本書では更に踏み込んで政治や倫理の領域に取り組んでいる。「差異と差別を考える」「中学生はもう大人?まだ子ども?」「少年法を通して大人と子どもの境目を考える」「クローン技術と人間の倫理」「よのなかと人のいのち」と5つのカリキュラムから構成されているが、これまでの学校では尻込みしそうなテーマを取り上げたものばかりである。これくらい重いテーマは諸刃の剣である。

何より印象に残ったのは生徒の成長である。
前編に比べると議論の技術もないようも格段にレベルアップしている。
それぞれのテーマを自己とも関係のある問題として捉え、多面的な考察をし、他の生徒の考えも取り入れながらより高いレベルへと自己の考えを発展させていく。
藤原氏の目指す生徒につけさせるべき力が見えてくるような成長過程である。

「よのなか」科とは生徒たちと社会とのインターフェースとしての「よのなか」の理解を進める学習である。従来の社会化でありがちな社会の構造や仕組みを学ぶ学習ではない。勿論、従来からのアプローチが全く無意味とは思わないが、現代の社会で生きていくためには自分がどのように社会と関わっていかなければならないか、そしてその関わるべき方法の習得といった方向性の方が有意義であるように感じる。

であるから、学習の方向性は身近なものから社会全体へという方向である。最小単位の自己から家族、そして社会全体へと視点を拡大する。そして視点を拡げた後に自己の問題への環流し、自己と社会の関係についてのより深い理解へと導いていく。まさに「修身整家治国平天下」の世界である。

既にマスコミにも取り上げられ、実践の裾野も広がりつつある「よのなか」科であるが、今後よりいっそうの発展を期待したい。
学級崩壊は生徒のせい!? ★★★★☆
 自分の授業にもう一つ味付けしてみたいと考えている先生たち、また将来教員を目指している方、
そしてもう一度勉強してみたいと考えているあなたへお勧めの本です。
 高度経済成長を経て、日本は’次の段階’にきているのに、授業展開は昔のまま。
とは言っても、具体的に何を変えたらいいのか?難しいところではあります。

 本書は、そんな’次の段階’にふさわしい、授業の一例を提示してくれています。
きっと参考になると思いますよ。
そして、もう一度勉強しなおしたいと考えているあなたにも。
授業の展開がそのまま収納されているこの本なら、たくさんの生徒仲間や先生に囲まれて一緒に勉強できますよ!