歓迎
★★★★★
本盤は2000年ディジタル・リマスター、ジュエル・ケース仕様の再リリース盤である。
これは輸入盤であるが、これに対応した日本盤は丁寧な
装丁の紙ジャケット盤にてリリースされた。
他のロクシー・アイテム(デヴューから最終オフィシャル・ライヴまで)も同様の
装丁にてリリースされた。
ミキシング、各楽器の位相、各プレイヤーの力量、何より勢い、
すべてをもってこれがロクシー必殺の最高傑作である、と断言したい。
グレイト・ポール・トムプスンのドタドタするドラムスのフィル・インを聞いた段階で
それは確信する。
本日(2007年7月某日)、ついにロクシー・アイテム及びB・フェリー氏ソロ・アイテムの
英国オリジナル・アナログ盤仕様を限りなく再現した紙ジャケット仕様の再リリースが
発表された。
どうやら帯や内袋も当時のモノを再現するようだ。
特にロクシー関連は既にリリースはされていたが、B・フェリー氏ソロ・アイテムは
ジュエル・ケース・ディジタル・リマスタリングは輸入盤のみしかなかったので
楽しみ。当時、初版限定で紙ジャケット盤もあったにはあったが・・・。
但し、2000年リマスタリング音源をそのまま採用しているので、あの怒涛の
ドラミングなどはそのまま。少し残念。
2007年9月26日リリース予定。
グラム・ロック華やかりし頃、当時中学生だった私はこのアナログ盤をわざと
小脇に抱えて学校へ行ったものだ。
同じロック好きの仲間からも全く理解されず、寂しい思いをしたのを
思い出す。
涙を拭いながら、店頭へ行こう。
アート、セールス、退廃。すべてが揃ったアルバム
★★★★☆
素晴らしいアルバムだ。今のフェリーが奮起してもこのレベルの作品をクリエイトするのは難しいだろう。
この時期のフェリーは画期的だ。彼は他のソングライターやヴォーカリストが無視してきたことをあえて強調する。それは男の弱さでもあり、はかなさでもある。そしてヨーロッパのミュージシャンがいくら必死になってもアメリカンポップスやブラックミュージックには勝てないという事も。
本作では既にイーノは不在。それゆえフェリーの思想と歌が強調されています。目玉は⑥のソング・フォー・ヨーロッパ、フェリーにとって「敗北」と「悲しさ」は重要なモチーフ。それが最もわかりやすい形で結晶化しています。⑤のセレナーデも彼の気質が顕著に出ています。古臭い日活映画みたいなラブソングをニューウェーブ風のアレンジで歌ってくれます。このギャップが嬉しい。
とにかくこれほど「人工的」で「薄っぺら」で「キッチュ」なアルバムは他にはありません。ヨーロッパでは売れました。(73年発表)
ヨーロッパ哀歌
★★★★★
here as i sit at this empty cafe thinking of you
i remember all those moments lost in wonder that we'll never find again........
ヨーロッパ哀歌のフェリーの声は、悲しい。1曲目の「ストリートライフ」で、喧騒の中にいたフェリーは、なんでこんな悲しい歌を歌うのだろう。そして、次の「マザー・オブ・パール」。喧騒から始まり、安らぎに終わるこの曲で、フェリーは何に出会ったのか。
前期ロキシーの中でも、特に素晴らしいアルバム。
原点
★★★★★
ロキシー・ミュージックの3枚目のアルバム。
ブライアン・イーノの脱退で、エクスペリメンタルな要素は後退。
シャンソンのパロディー的な「ヨーロッパ哀歌」に代表される、
(後にブライアン・フェリーの代名詞となる)「ダンディー」な雰囲気が全面に出てくることに。
1,7など繰り返し演奏される定番曲も登場している、かれらの原点であり、名作のひとつ。
心を包囲する…サウンド
★★★☆☆
お約束どうりに[ROXY]のジャケは官能シリーズですよね、うねる様なフェリーの歌は時に声ではなく思考の波になるようです、決して温かくはない冷たく無表情なサウンドですけど…繰り返して聞いてしまう、危険な香り…それが[ROXYMUSIC]です。