余談ではあるが、ドラマ化されているキャスティングよりも、
原作の菊太郎はずっと二枚目で伊達男、凛としたイメージなのだが、どうだろうか。
菊太郎が、武士と町人の中間のような立場故に、町役の侍ならば些細な事件として本腰も入れないような出来事に深く切り込んでゆく。
また、侍として役目に縛られない故に、司法が裁けない悪事を、刀をもって裁くことができる。
NHK金曜時代劇を観てから、原作を読んだので、京都の市井がどんな感じなのか、ドラマのおかげで容易に入っていくことができた。京都の地図でもあれば、テキストとして地理感を味わえると思う。
京都の四季、催し、風景がたっぷりと味わえる。
恋人・お信との仲がどうなっていくのか、気にかかる。