ざっくりとした風合いが魅力!
★★★★★
これは気に入りました!ドライブのかかったギターサウンドに、リッキーならではの飾らない乾いたボーカルが良く合って、ざらっとした画面の古いロードムービーを思わせる世界を作り上げています。
今風で生きのいいオルタナ系バンド・サウンドあり、ブルースをベースとした渋くてスモーキーな味わいの弾き語りあり…、曲が進むにしたがって、テキサスあたりの荒涼とした田舎町のような光景が目に浮かびます。
一見シンプルなアレンジの曲もよく聴くと様々な音が緻密に重ねられ、細部までじっくり練られている感じです。が、あまりそういう細かいワザは意識させないようラフな感じでまとめられているので、アルバム全体からは洗いざらしたジーンズのようなざっくりとした風合いが醸し出されています。
年齢を重ねてますます磨きのかかった、リッキーのワイルドでピュアな魅力を堪能できる一枚!
ジャケットのコラージュもGood。
意外や意外、、、。
★★★★☆
リッキーさんの新譜は、なんとオルタナ的!
ヴェルベットアンダーグランドや、70年代初期のローリングストーンズを彷彿とさせる。
ブルージーで、内省的。とはいっても、彼女のリッキー節的なメロディは健在で、聞きやすいし、ちょっとうっとりする。
キリストの福音を元に、即興で歌い製作されたというこのアルバム。
スピリチュアルな歌詞をじっくりと聞いてください。(私のような者は日本訳も読む。)
ギターを中心にした彼女の語り口は、10代の頃ストリートでそのキャリアを開始したという、リッキーの原点ではないかと思います。
従来のファンには、ちょっとびっくりかもしれませんが、Beckや、Bright Eyesといったミュージシャンをを好む、次の世代にぜひお勧めです。
動けませんでした....
★★★★☆
リッキーリージョーンスというアーティスト全てを感じるには少し苦しい気がするので☆ひとつ下げて4点です。彼女はシンガーソングライターという肩書きよりはストーリーテラーと言ったほうがふさわしいと私は思っています。そんな彼女を知るにはうってつけのアルバムだと思います。今までは彼女自身のストーリーが多かった気がしますが今回は「キリスト」という日本人には希薄な宗教感覚を語っています。サウンドは新しいアンダーグラウンドな方向ですが、歌詞を見ながら是非聴いてみて欲しいです。私はしばらく動けませんでした。今の世界のカオスや心の中の神様を自分なりに感じて欲しいです。
簡略な曲の難解な提示
★★★☆☆
1度聴いて2回目を聴くのがとても難しい新作です。
簡単に言うとルー・リード、ニール・ヤング系の3コード退屈汚音ギターが最後まで続く、ピアノや胸うつ歌唱はありません。
もう彼女自身やるべき事は全てやった訳だし、ジャズもやった。いくつもの素晴らしい曲も書いたし、だから後退してまた初期の様な美旋律を歌いLA系に演奏させ、W・ベッカー監督みたいには出来ない、スケルトンズやサテライツPART2は作っては駄目なのだから、前進しなくてはならい。
困った、作った、唄った、、、そのことを評価しましょう。
これもまたリッキーリーなのだから…