インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)

価格: ¥830
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
血沸き肉踊る戦闘シーン ★★★★☆
休日。朝なぜか早く目を覚ます。久しぶりに天気がよく、気持ちのいい朝だった。昨晩の飲み残しのワインを飲みながら、朝から読書三昧。

佐藤賢一『双頭の鷲(上・下)』新潮文庫を読み終えた。すごく面白い。北上次郎が解説で書いていたが、司馬遼太郎の戦国物に似ている。魅力的な登場人物、血沸き肉踊る戦闘シーン、一気に読ませた。

佐藤賢一の作品の中でも、読んだスピードは一番かも。『二人のガスコン』とは違い、主人公も知らなかったが、かえって先入観がなく、よかったのかもしれない。
現時点での佐藤賢一氏一番の出来 ★★★★☆
今のところ、佐藤賢一氏のベストの傑作ではないだろうか?
大いなる欠点と大いなる才能をもった愛すべき主人公、その主人公の傍
を離れることなく、いつもヤレヤレと思いながらその尻拭いをする理解
者、全霊をもって忠誠を尽くすことのできる主君、優れたライバルの存
在等々、構成からいうとこの作品が一番完成度が高いと思う。

また、百年戦争の前半部分(ジャンヌ・ダルクが登場する前)について
いくつかの戦闘を除くとほとんど知らなかったので、この本により初め
て知ったことが結構あった。この点での記啓蒙的要素+随所にでてくる
司馬遼太郎的なウンチクが、この本をベストと思う所以。

余談だが、この小説には、これまた傑作漫画「アルカサル」に登場する
人物が出てくる。ただ、漫画のほうと全然キャラが違う。また、漫画の
ほうは途中で中断したままだけど、その結末がこの小説で描かれてる。
なので興味のある方は読み比べてみて欲しい。

ふりまわされて。 ★★★★★
主人公に惚れた。
どの人物が実在したとか、歴史がどうとかは些細な事で
ひたすら魅力的なベルトラン・デュ・ゲクランという愛すべき傑物の
はためく裾になんとかつかまりふりまわされつつ
あきれてみたり怒ってみたり笑ったり唖然としたりするうちに
忘れがたい存在として心に居座っている事に
ラストで気づくのだった。
傑作。
ストーリーは軽快 ★★☆☆☆
~こうした類いの出世物語は痛快である。
しかもその舞台が中世フランスと、私たちがあまり知り得ない世界のことであり、そのミステリアスさが想像を逞しくさせる。

歴史小説家の力量は、その文章で如何に読者の想像力を掻き立てられるかという、まさにその一点にかかっている。戦闘シーンはそのものに勢いがあるので、余計な装飾は野暮になる。「一流」で~~あるかどうかは、戦闘以外のシーンの描かれ方に出る。

歴史を「事実よりそれらしく見せる」(小説のみに許される)ウソのつきかたが不自然で、明らかに目立ってしまっている。これでは流れに乗って読んでいるほうは興醒めしてしまう。~