インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

カルチェ・ラタン (集英社文庫)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
やっぱりこれが彼の最高傑作! ★★★★★
今まで読んだ中では、最も面白い。エラスムスやラブレー、ダヴィンチの名前まで出てきてヨーロッパの中世の雰囲気がよく出ている。

そういえば、高校時代、ルターやカルヴァン、エラスムス、ラブレーなんかを授業で読まされた。あの当時は意味もわからず、読んでいたが結局その当時の知識や関心が今も自分の中に残っているんだな。

それにしても、今思えば面白い授業だった。デカルトからヘーゲルまで近代思想を一通り学んだ。あの当時は浅田彰の『逃走と力』なんかが流行る時代だったから、結構人気があった。

青臭い議論をしていた高校時代を思い出した。カルチェ・ラタンとはいわないが、自分にとっての学問の出発点だった。

この小説の中で、主人公のドニの次の言葉は覚えておこう。

「人間は神にはなれない。肉には勝てない。どんな知性で抗したところで、つまるところ、人間の欲望は止められない。
がそうだとすれば、知性に意味などあるのだろうか。そもそもが、どうして物など考えるのか。欲望には逆らえないものだとするなら、なぜに人間は獣と同じに生きていてはいけないのか。全てが無駄だとするならば、考えることを好み、また知性に憧れるなど、間尺に合わない、まるで馬鹿げた話ではないか。」

この問いは深い。知的でありたいと願いながら、そうできない自分には答えられないが、この問いに誠実に向き合うことが崇高な精神生活を人間が享受するための条件なのだろう。

この小説は、優れたエンターテインメントだが、神学をはじめとした人類の知性への信頼、そしてそれを築いてきた西洋の歴史への憧れを感じさせる、非常に知的な物語だ。しかも、ただ単に知性を称賛するだけではないところに、西洋の考え方の限界も認識させてくれる。
傑作 ★★★★★
気軽に読める構成、ミステリ仕立ての展開、佐藤さんらしい神学への迫り方。
どれを取ってもいいです。
読んでいればいつのまにか引き込まれること間違いなし、の傑作かと思います。
予備知識なしでも楽しめるので、歴史物だからと敬遠しないで欲しいです。
登場人物の魅力に引き込まれているうちに、大きな話が背後に見えて来て、そして結末……という流れで、一気に読んでしまいました。

個人的には、青春群像劇として楽しませていただきました。本書にはクローズアップすべき魅力がたくさんあり、幅広い趣向に対応している名作です。
( =ω=.)<こなた と かがみ の カルチェラタン物語 ★★★★★
( =ω=.)<ふふふ、かがみが 夜になると いつもやってる『オナンの罪』だよ

(;//Д//)<なっなによ・・毎晩はやってないわよ。マギステル

( =ω=.)<そっかな?まあそうだとしても『オナン』は、生殖を目的とせず、快楽だけを
追求した。これは立派な原罪だョ

さあ、この神学徒・マギステルの前でオナンをやっていないと言いたまえ かがみ

(;//Д//)<やっ・・・・・

( =ω=.)<さあ、嘘をつくのは原罪だョ このキリスト教の化身たる、マギステルの前で
正直に告白しなさい!!

(;//Д//)<ぁ・・・ぁ(十字をきる) あ・・や・・やったわよ やりました
すいませんでした・・迷える子羊をお救い下さい

( =ω=.)<ははは マギステルの前では嘘をつけないんだよ まあマギステルはキリスト教の化身ではないし、そんな風に泣かなくても・・

(;//Д//)<だっ 騙したの〜?マギステル あんたとは絶交よ!

〜その後〜

(;//Д//)<マギステル〜 お願い 助けて〜 ドンドン

( =ω=.)<(ほら・・私の言ったとおりだったでしょ)

( ○д○) <(さすがです マギステル)
皆知り合いだったのね ★★★★☆
宗教とは?信仰とは?という堅苦しい問題を、やわらかく考えさせくれました。司馬遼太郎氏の『竜馬が行く』を初めて読んだ時、「へぇ〜みんな知り合いだったんだぁ」と感心した高校生の頃の思い出が蘇りました。歴史小説というのは、どこまで史実なのか、ということが問題ではないし、「同時代人なんだから、こんなことがあっても」という想像力の方がすばらしい。生き生きと青春を謳歌する宗教改革者たち(ロヨラ、ザヴィエル、カルヴァン等)に親しみを持ちました。佐藤氏の作品を読み続けていると、「あ、この人ってあの人の子孫なんだ」とかいう人物が出てきてそれも楽しいです。
予想外の大満足 ★★★★★
ちょっと厚めの小説が読みたい、というだけの動機で、偶然書店で手に取った本でした。「カルチェ・ラタン」というタイトルに興味は湧きましたが。
もとより期待なんてしていなかったし、16世紀の?フランス?予備知識ゼロ。神学がらみ?なんで買っちゃったんだろ、と後悔さえしながら読み始めたわけです。
ところが、面白いのなんの。次は、次は、と読み進んで、大満足でした。
長編ですが、10〜15ページの章ごとに短編のような構成になっていて読みやすいし、マギステル・ミシェルの男っぷりには惚れ惚れするほど。ドニ・クルパンの成長ぶりも微笑ましい。
あとがきに、ドニ・クルパンが当時のパリで傑出した人物であったと明かされると、なおのこと若かりし時代の物語に愛情が湧きます。
おまけに、中世の宗教革命をとりまく情勢が勉強できたような気がして、知的好奇心も満たされました。