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墨攻 (1) (小学館文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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原作小説の結末に納得いかなかった方向け ★★★★☆
他のレビュアーの方が書いてますが、原作は酒見 賢一氏の小説で
諸子百家の中でもマイナーな墨家を取り上げた異色作です。

まだまだ話の広がりが見える中、唐突に「攻めずに」終わる原作の続きが
読みたかった私には、この漫画は渡りに船で早速全巻揃えました。

少ない資料の中、ほぼ同時代を生きた始皇帝や、墨家滅亡の経緯を後々絡めてくるなど、
憎い演出も歴史好きには堪りません。

ただ後半に出る王翦将軍は史実だと始皇帝の天下統一の覇業に最も貢献し、天寿を全うしてるので
下手に本書で取り扱わない方が良かったのではと思いました。

彼がいないと楚国の項燕が倒せないんですが(^^;。
原作とはまた一味違う『墨攻』 ★★★★★
墨家の思想をテーマにした酒見賢一さんの小説『墨攻』を、コミック化した作品です。
1〜3巻は、原作をベースにした久保田千太郎さんの脚本により、物語が進みます。
4巻以降は、森秀樹さんが独自の解釈で墨家消滅の謎を描いていきます。
巻を追うごとに原作からはかけ離れていきますが、「酒見墨攻」とは違う面白さがあり、こちらはこちらで十分楽しめる作品です。

1巻では、森さんのリアルなタッチの絵柄に慣れましょう(笑)
ほぼ原作通りに話が進みますので、安心して読めます。
時代背景や墨子の教えについても、この巻で大体掴めます。
果たして梁城の民は、趙の大軍を防ぐことができるのでしょうか!?
墨者・革離の戦いは、まだ始まったばかりです。
再版されて感謝 ★★★★☆
某マンガ紹介本に
『素敵な暴走を続けるマンガ』
と書かれていて前々から気になっていた作品。

「青空しょって」の絵柄が色濃く残っており
主人公の革離がゴッド(オヤジ)に見えて仕方が無い(笑)

城壁の修理での見開きといい、死体ナメshotといい
構図、画面構成が素晴しい。
暴走は原作の部分を越えてからのようだ。
優れたリメイクだが原作に及ばず ★★★★★
酒見賢一による同名短編小説の劇画化である。とはいえ、小説どおりに進むのは最初だけで、主人公・革離の梁城を守る戦いは文庫3巻まで。しかも原作とはまったく別の形で終わってしまう。あとは「原作」と関係なく、革離たち(仲間ができる)と墨家、および秦などとの戦いが、非情な筆致で描かれる。醜悪なリアルさをもつ絵柄には最初違和感をもったが、戦争とはそういうものであり、次第に「これしかない」と思えるようになる。当然、残酷な描写が多いが、これに嫌悪感を持ち続けながら読んだ方が、かえって本作品の真意は伝わりやすいだろう。

作品自体の質は非常に高い。しかし、極限まで凝縮された原作に感動して本書を手に取った私としては、原作を離れて以後の、長い後半が物足りなかった。たしかに物語としては面白いのだけれど、原作の密度に及ばない。結末のあり方にも大きい疑問が残る。原作より先に本作品に接し、感動した人には、是非原作を読んでほしい。