90年代の代表作
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とにかく曲が粒ぞろいです。わりとリリカルな曲調が目に付きますが、何度聴いても飽きません。表題曲のRESTLESS、これは彼の作曲した中でも10指にはいる名曲です。生ピアノが多用されてサウンドの統一感もバッチリ。ところどころにシンセが入る曲がありますが、難点をいえばあまり使用しないほうがベターだと思います。彼はすべて平均点以上のアルバムなのですが、この作品で後にピアノトリオをフィーチャーする作品の予兆を見て取れます。買って損はありません。
Max Risenhooverとは何者?
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このCDは、ボブの作ったアルバムの中では、演奏、サウンド、アレンジと全ての面で真にベストと言えるのではないかと思っています。単にポップなだけとか、まったり癒しの音楽とかいうチープな音楽が巷に溢れている中、ボブもその流れに染まってきてしまっている感じがする。でも、この音楽のポップネスの中には毒があり、鋭さがある。そこが良い。"Under me"で、ルーサヴァンドロスやヒラリーが歌っている中、マイケルブレッカーが風のようにすっとソロをとるところが、たまらなくかっこいい。Max Risenhooverという人。この人誰ですか? CDには、アレンジとミックスダウンでクレジットされているけど、この音楽の新鮮な音の秘密は、マイケルコリーナではなく、もしかしてこのマックスという人にあるのかも。実際このCDのメンツで来日した時は、彼がドラムを叩いていて、このアルバムのサウンドは彼のセンスで再現されていた気がしましたが。。
ピアノ・インスツメントが好きな方には絶対のお勧めです。
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10年も前の版ですが最近入手して聞き込み、とても気にいっています。ボブ・ジェームスのアルバムの中では最高傑作と思います。有名な「オブセッション」のマイケル・コリーナ、レイ・バーダニがプロデュースしているので、内容は間違いないと思いましたが、フュージョンの色彩よりこちらはピアノ・インスツメント色の強いアルバムと言えるでしょう。
全体的に佳曲ぞろいですが、お薦めは、4."Kissing Cross"、7. "Back to Bali" 。この二曲は何度でも聞きたくなる味わい深さを持っています。"Back to Bali" はBali島に誘う幽玄な雰囲気が印象深く、旅情さえ感じます。
D・サンボーンのサックスかと聞きまごうAndy Snitzerをフューチュアしたアルバム表題曲 3."Restless"、R・カーターのベースのリズムが際立つ8."Into The Light"もいつまでも耳に残ります。