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六喩

価格: ¥2,310
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックダイレクト
Amazon.co.jpで確認
ウエザー・リポートやRTFの世界に日本から肉薄した力作 ★★★★★
 自分と深町純の出会いは80年の「デジリュージョン」(今回同時再発の「QUARK」収録)だった。
 その後、彼のCDと出会うことなく二十数年が経過したが、確か、今世紀に入ってからだったと思うが、彼のデビュー作が紙ジャケで復刻された。喜び勇んで購入したが、シンガーシングライター然としたアルバムで、随分拍子抜けした記憶がある。十年間でこれほど変貌した日本人ミュージシャンも少ないのではないか?

 本作はその二作のちょうど中間、75年発表の作品で、彼のミッシング・リンク(?)を埋めるマイルストーン的作品だ。
 今回の再発用に深町自身が書いたライナーに当時のことが簡単にまとめられているが、最初の二枚のアルバムが売れずに、ポリドールから契約解除されたらしい。
 そして、彼らが製作した最初の「器楽曲」「インストゥルメンタル」アルバムが本作、ということになる。
 新しいライナーには彼の音楽観なども語られていて興味深いが、彼も、マイルズの「ビッチェズ・ブルー」の影響を受けたらしい。
 本アイテムの帯には「ジャズ・ロック」という表現が使われているが、むしろ、「クロスオーバー」と表現するべきだろう。実際、当時のウエザー・リポートやRTFなどの音楽世界と同質のものがあり、特に、シンセを中心とした深町のエレクトリック・キーボードが一番印象的なこともあり、ここからエレキ・ギターを省いたらかなりウエザー・リポートの音楽に近い表情になったはずだ。(楽器編成も同じくなるし)

 ある意味、非ジャズ・サイドに起源を持つ日本のクロスオーバー・シーンの先駆け的アルバムと評価できるのではないか?
熱いアバンギャルド、プログレッシブ、ジャズロック ★★★★★
深町純と21stセンチュリー・バンドによる唯一のアルバムです。何せ、メンツが凄い。keyに深町純、gに大村憲司、bに小原礼、drにポンタ等々。で、やっている音楽は、75年と言うことで、日本のフュージョンの黎明期に相応しい、エネルギッシュなフュージョン。ただ、時代の様相を写し、かなり、アバンギャルドな要素、ロックの熱気が詰まったサウンドになっています。曲も、耽美性があってなかなかです。
演奏で、特筆すべきは、深町純のプレイはもちろんなのですが、大村憲司の切れるギター、ポンタ&小原による強力なリズムセクション、そして、村岡健のsaxもいい味を出しています。
いやあ、こんな熱いアルバムを作っていた時代があったんですね。今回、発見して、非常に嬉しかったです。
プログレッシブ・ジャズ・ロック ★★★★★
いきなり私感ですが、このアルバムが録音された当時の日本に於いてのロックキーボード奏者のベスト3を選ぶとすれば
まずミッキー吉野、 今井裕、そして本作の主人公である深町純であると思います。さらにベスト10ならば
難波弘之や、石川清澄、さらに超変化球ではありますが坂本龍一・・・キリがないですね、閑話休題。
さて本作品の聴き所はその深町純の個性的な組曲的コンポジションとキーボードワーク、特に氏の奏するクラビネットはユニーク且カッコイイ。
それを支える小原礼&村上秀一のリズムセクションも素晴らしくコンビネーションプレイとは何たるかを身を持って示しています。
大村憲司もソロ、バッキング共に大活躍でアルバムを盛り上げてくれてます。そして業界での大活躍とは反比例に一般的には奏者として
過小評価ぎみの村岡健のサックスにもこれを機会に注目をして頂きたい。
後年の深町作品と比べるとかなりロック寄りの仕上がり、熱さとクールネスの混ざり具合が絶妙な逸品です。
無題 ★★★★★
 このアルバムが再発されると聞き、信じられない気持ちと嬉しさでいっぱいだった。
なぜなら、深町氏のコメントからは再発はまず難しいのだろうと諦めていたのだ。

聴いてみるとメンバーの素晴らしい演奏の数々、ここに聴くことの感動を憶え鳥肌が立った。
特に私は大村憲司氏のファンであるが、こんなにも尖って切れまくるギター、凄いの一言。

この再発は今年の一大ニュースだ。