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エミリーの求めるもの (新潮文庫)

価格: ¥578
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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エミリーに続け ★★★★★
 言わずと知れた「赤毛のアン」のモンゴメリ。
大槻ケンヂ氏が著書の中で好意を持って「性善説の物語」と呼んだアンの世界。
 だがエミリーシリーズは、アンより少し、リアルで複雑な世界。

 この時代に、女性が仕事を持つという事。
バッシングあり、無理解あり、妨害あり、苦悩あり。
モンゴメリの経験が語られていると思う。

 エミリーが求めるものは、成功ではない。
己の信念が定めた頂上にのぼること、なのだ。
その努力は、たとえ物書きとして名が売れなくても、尊い。

 モンゴメリ自身、完璧な人間ではない。
作品の中には、特定の人種に対する偏見の言葉もある。
 私たちは、自分が見聞きしたことからしか判断できない。

 それでも、この作品は表現しようとする多くの人間に勇気を与えると思う。

 日本ではアニメの影響もあろうが、アンを見聞きしたことがない、という人はとても少ない。
アンを知ったなら、エミリーも知ってほしい。

 特筆すべきは村岡花子氏の美しい日本語。自然描写が目に見えるよう。
そして表紙絵の美しさ。まるで「風と共に去りぬ」のヴィヴィアンのようではないですか?
著者の思い入れ・・・ ★★★★★
アルプスを登り続けてきたエミリー。彼女も高校を卒業し、少しの収入
も得るようになり、適齢期を迎える。
自分が心から愛せる人はどんなひとなのか…。
著者のモンゴメリのエミリーに対するやさしい思い入れが随所にみられます。
前2巻よりは、展開が速く荒い感じもしますが、エミリーを応援しなが
ら、自分にもエールを送りたくなる作品です。
夢はいつか叶う ★★★★★
平和で旧時代的なニュー・ムーンの世界から、ボーイフレンドのテディも、親友のイルゼも、都会へと飛び立っていった。孤独に耐えながら、ひたすら制作に没頭するエミリー。野心に燃える彼女にも、時として眠れぬ「夜中の3時」が訪れる。いわゆる適齢期を迎えた女性の、微妙な乙女心が求めるものは何か。モンゴメリの自伝的小説とも思われるシリーズの最終巻。このエミリー・ブックス完結編は、村岡女史最後の訳業となった。