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人間について―司馬遼太郎対話選集〈7〉 (文春文庫)

価格: ¥550
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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司馬さんの宗教観が語られていて面白い。 ★★★★☆
司馬さんが宗教に対して並大抵の造詣の深さではないことは、「空海の風景」などを読んで承知してはいたが、本書の中で山村雄一さんとの対談で、「私は、性格的に修行僧的な素養はないのですが、ゴミほどに小さな課題を二十(はたち)ごろから自分に課しています。自分自身の存在を形而上的にゼロに近づけたいということです。」などと司馬さん自身の死生観を吐露していたこが心に残ってしまった。
インドで発見された数学ゼロの概念は、釈迦に影響を与えたことは間違いないようである。
釈迦の唯識論ともいえる思想が仏教の核となり中国へ伝わった時には、ゼロという概念が”無”とか”空”と訳されてから仏教が変革してしまったことを考えると、司馬さんが語ったゼロということに深い意味があるように思えてならない。