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旧約聖書 出エジプト記 (岩波文庫 青 801-2)

価格: ¥693
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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奴隷からの脱出と祭儀規定 ★★★★★
 関根正雄氏による詳細な注釈と解説が付された岩波文庫版の出エジプト記。以前新共同訳で字面を追ったときとは質の違う読みが出来たように思う。創世記でもあったヤハウェ資料・エロヒム資料・祭司資料と申命記的加筆の重畳はここでも継続しているが、創世記に比べてその違いは明瞭でないようだ。

 一般的に言って、ここでの記述は創世記と同じく後世の立場からの民族の歴史的・祭儀的起原として書かれたもので、読む方としてはここに書かれていることを信じる/信じないという観点ではなく、ここに書かれていることを事実として、起原として信じた人たちの生きざまやその思想的・宗教的世界観を理解するといった構えで触れたほうが面白いと思う。歴史的出来事が現在の生き方に垂直に入り込んでいくありかたは、水平に上滑りしていく当代流行りの生き方とは深い対照を示している。物語的観点から見てみても、奴隷的な暮らしに身を落としていた民族がその境遇からの脱出を試みるという筋立てや、脱出が為った後のマナの恵み、モーセがヤハウェと共にいた間に他の人々が金の子牛を礼拝していたことなど、非常に面白く示唆に富んでいる。アメリカの黒人音楽にこの書のモチーフを聞き取ることも出来るし、ボブ・ディランの「エデンの門」にも引用されるなど、ユダヤ教に留まらず異文化理解にも広く役立つ一面がある。(ボブ・ディランの歌詞世界には、旧約聖書のある種不吉な緊迫したイメージが濃厚にあるように思う。)後半の詳細な祭儀規定も、注釈を併読することでその意味が少しわかる。

 このシリーズの復刊はないのだろうか。非常に楽しめる一冊。

 
・・・で、ヤハゥエって結局誰なのさ?・・・ ★★★☆☆
・・・なんて事を書くと世界中の宗教家から、「この不信心者め!」と叱責されてしまいそうですが(笑)でもー「ヤハゥエ」なる絶対神がエジプトで奴隷として苦しめられていたイスラエルの民をあるゆる「神の力」で権力者から解放した・・というお話は私はあまり信じていません(苦笑)
 ですが、その当時何らかの力を受けエジプト全土に稀に見る「天変地妖」が起こった事は信じます。・・そう、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、例のイマヌエル ヴェリコフスキーによる「巨大彗星地球大接近」説の信奉者です。
 要するに、この話は滅多に起こらないであろう「地球的大災害」に格好つけた創作話であると私は思っています。(信心深い人、すいませんね)
・・・・と、まぁ話はここで終わりたい所なんですが、次の「シナイ山」における「ヤハゥエ神」との「十戒」の締結。・・・ここなんですよね。この部分は「天変地妖」とかそんな話で片付けられるものではない。・・・実際に人間以外の「知的生命体」が降りて来て「モーゼ」を代表とするイスラエルの民と契約したのか?と想像してしまう描写に溢れています。(ここからは極めて主観的な私の推測になりますが)先ず、「シナイ山」という場所です。何故、神はこの場所を民に対し「戒め」を訓示する場所とされたのでしょうか? 私が思うにそれはーーー「かの山」は遥か昔の人類が大いなる「過ち」を犯した、象徴的な「断罪」すべき「贖罪の地」であるからーーだと思うのです。その「大いなる過ち」とはーー(これも興味のある方はご存知と思いますが・・・)「古代核戦争による巨大な爪痕 」を残してしまった事・・・だと信じています。(シナイ山に行かれた方はよくご存知と思いますが、山の表面は草木が生えず、赤茶けた部分が多く、さらに上空から眺めると山々の山頂から、麓のかけて異様なねじれ方をしていて、とても自然にできた山とは思えない・・・何か強烈な爆風を受けたとしか・・・)それに例の「創世記」に出てくる「ソドムとゴモラ」の話もこの地点からそう遠くはない・・・ですしね。
 こう見てくると・・・恐らく「ヤハゥエ神」は次の様に「モーゼ」やその民達に語ったのではないでしょうか・・・「お前達、今わしが語った十の戒めを決して忘れるでないぞ。これから時が経ち、お前達の文明が大いに栄えたとしても、この戒めを、若し忘れる様なことがあれば、再び今、お前が立っている様な荒涼とした世界が広がってしまうのだから・・・」
ユダヤ律法の原点 ★★★★★
 有名な海が割れるシーンや十戒などが登場します。
 物語はダイナミックに展開されるので読み応えは十分です。
 そして重要なのは神ヤハウェが始めてイスラエル人に救済を約束したことです。ユダヤ人は契約に厳格であることで知られていますが原点はここにあります。
 またユダヤ教だけでなくその流れを汲むキリスト教やイスラム教においても律法の原点は『出エジプト記』(厳密にはモーセ五書)にあります。
 ユダヤ律法理解のために1度読むことをおすすめします。