Japanese American Pops
★★★★★
どうしてここまでいい曲ばかりなんだろう?
という贅沢な疑問符
ユーミンのソングライティングのセンスの良さは素晴らしい!
まさにJapaneseAmericanPopsの名盤。
『甘い予感』はキャロル・キングがうたってもピッタリだし。
素敵な楽曲たちがリスナーを楽しませてくれます。
ジャケットもファッション雑誌のようで、ユーミンは何事においてもカリスマだなと思ってしまいます。
頂点の一つ
★★★★★
このアルバムは、彼女の数々ある山々の中の、確かに一つの頂きであるといえます。「未来は霧の中に」「最後の春休み」そして、なんといっても衝撃作「ツバメのように」。彼女は「ひこうき雲」からのスタートですから、なんどか「死」に対するメッセージソングが現れますが、この曲は秀逸です。この曲の為にでも、このアルバムを購入する価値はあります。
瑞々しさとせつなさの融合、頂点の一枚
★★★★★
心地よいサウンド。ちょっぴりほろ苦い、世代の共感を引
き出すさりげなくも斬新な歌詞。大体からして歌詞に「地
名以外の固有名詞」をいれちゃうなんて、彼女登場以前に
はほとんど考えもつかなかった発想であります。
どのアルバムも味があるなかで、瑞々しさ、せつなさが
高度に融合しあって、初期の頂点に立つのがこのアルバム
であることに限りない確信を抱いております。すべて計算
された名曲そろいの中で、私的一番は「最後の春休み」
50過ぎて聞いても、高校卒業のころの感慨を鮮やかに
蘇らせる歌詞、曲、もう絶品であります。
ファッション雑誌の表紙のようなジャケットが印象的なアルバムです。今でもその音楽的価値は色褪せていません。
★★★★★
ユーミンと同じ年生まれですから、冒頭の「未来は霧の中に」の歌詞は同時体験した世相が蘇ってきます。確かに「科学が夢を見てた」時代でした。
純粋な恋心をしっとりとした曲調で綴った「青いエアメイル」は、時代を超えてその思いが伝わってきます。
ショッキングな出来事をポップな旋律にのせて軽やかに歌われる「ツバメのように」は不思議な曲です。重い内容をさらっと歌い上げています。これもJ−POPの先頭を走りぬけていたユーミンの感性でしょう。
永遠の名曲とも言える甘酸っぱい思いが綴られている「最後の春休み」。ユーミンが得意とするオールディーズ・サウンドにのせて、離れ離れなって別れてゆく高校最後の春休みを「もう制服じゃない」という言葉で象徴させています。思春期特有の切ない気持ちが泣きたくなるような歌詞で綴られていますので、この郷愁を誘う1曲を聴くだけでJ−POP界の女王として今なお君臨しているユーミンの真価が納得できますね。
勿論、ハイ・ファイ・セットの大ヒット曲「冷たい雨」、アン・ルイスが歌った「甘い予感」、研ナオコに提供したフォークロア調の「帰愁」、疾走感のある歌詞とメロディが古さを感じさせない「風の中の栗毛」、古きよきアメリカ映画を彷彿とするような「稲妻の少女」、アンニュイな雰囲気が漂う「りんごのにおいと風の国」とそれぞれの曲の個性が明確なアルバムでした。
山下達郎、細野晴臣、松任谷正隆がバックを支えていた訳ですから、素晴らしいはずです。
ハイクオリティ
★★★★★
モード誌の表紙みたいなジャケットのイメージとは違い、「派手さはないんだけどハイクオリティ」って感じです。だからといって玄人好みというわけでもなく、聞き手を選ばない良質な作品に仕上がっています。「派手さはない」わりには聞いたことある曲多いと思いますよ。「余りにも有名」っていう曲はなくとも、トータルな意味での質の高さが際立っており、長くおつきあいできるアルバムです。