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32歳ガン漂流エヴォリューション (ポプラ文庫)

価格: ¥672
カテゴリ: 文庫
ブランド: ポプラ社
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一冊目より良かったよ ★★☆☆☆
今読み終わった。一冊目より素直で良かった。冷静さと、恐怖、辛さ、良く書いてあった。無念さも伝わって来た。ゆっくり休め。みんないずれはそっちに行くから
著者のライターとしての資質感じる ★★★★★
久々にこの本を読みましたが、何度読んでも感動します。

奥山氏の凄さは一言で言えば描写の客観性です。ガン闘病
というあまりに重すぎるテーマに、押しつぶされることなく
淡々と描いているところが素晴らしい。
変に主観が入っていないで、他人事のように書いてあると
ころがとても見事です。まさにプロの仕事ですね。
彼のライターとしての資質はこの世では七部咲き程度だっ
たかもしれませんが、我々は凡人とは違う何かに十分気が
ついています。

私も今後、彼の持つ目線を大切にして行きたいと感じました。
私はこれからも奥山氏のことは忘れません。
この頃はまだ・・・ ★★★★☆
奥山氏の3冊シリーズの2冊目。
全てにレビューを書いているので参考にして欲しい。
この時点では本当にガンなのだろうか?と疑うほど。事実を受け止めていないというか、焦りがない。
おいしいラーメン店やそば屋に足を運んで『食べること』を楽しみ、バイクに乗ってあちこちをツーリング。
彼が彼なりの「美の追究」に全てをかけていた頃の一冊。
「死ぬ」ということ。 ★★★★★
 読み始めたとき、(ご本人や関係者の方々には悪いのだが)奥山氏は
本当にガンなのだろうか?と疑ってしまった。命にタイムリミットがつ
いてしまった事実を受け止めていないというか、焦りがないというか。
 しかし、読み進めていくうちに、本当はそうではないことに気づき、
私の人間性の浅はかさに怒りを覚えた。
 病巣が広がり、苦痛と痺れと点滴ノイローゼととんでもない同質患者
たちに苦しめられながらも、彼は己の意思と美学を貫こうとしていたの
だ。食欲があるときはおいしいラーメン店やそば屋に足を運んで『食べ
ること』を楽しんでいたし、バイクに乗ってあちこちをツーリングした
りしていた。そして、両親から進められた『ホスピスへの入院』も拒絶
し、自室で自叙伝とも言うべき小説を執筆した。
 つまり、彼は彼なりの『人生哲学』を以って『死』と向き合ったとい
うことだ。本書の中で若い頃の彼が知り合いに、
「おいしい話はないか?」
と尋ねたところ、知り合いが、
「『美の追究』をしないのか」
と尋ね返してきたというエピソードがある。彼はモノを作る立場になっ
て気がついたそうだが、ガンを宣告されてガンと向き合っていくうちに
『死に対する哲学と美学』が出来上がっていったのだろう。その過程が
淡々と描かれているのだ。その証拠に、彼と以前同室だった患者の葬式
に参加しなかった――位牌を持っているのが自分の親であることが、葬
式の写真が自分の笑顔であることが、否が応でも想像できたから。死ぬ
ことが怖かったから。奥山氏は心底苦しんでいたのだ!
 結局、奥山氏は去年、鬼籍に入られた。
 せめて、本書に登場するカール・ハイド氏の言葉通り、彼の落ちてい
った先が光であったことを祈らずにいられない。
生き残る本 ★★★★★
どなたかが「星の評価なんて」ということを書かれておりましたが、その気持ちは凄くわかります。
私も本当なら空欄にでもしたかったのですが、
「星の数で読む読まないを決める」という方がおられても、それはそれで「まず読むこと」が大事だ。
と思ったのでつけさせて頂きました。

「31歳ガン漂流」を読み、これを読みました。
比べてみるなら、後のことを綴ったこの本の方が「豊か」でやわらかい。
著者も言うとおり、その違いは「前よりも受け入れた」ことによるのでしょう。
肉体の常態を失われつつも豊かであり続けること。これこそが苦しい「闘い」であり同時に「糧」なんだ・・。
と読みながら何度も思いました。
「人間を保つ」こととは何んだろう。何をもって自分は人なのか。 
そういうことを、考えました。
これから先、時間の流れに沿って、この本はどうなるのか。
今は暖か過ぎて、その「まだ熱いほどに暖かいのだ」という意味も含まざるをえないのですが、
もっと年月が経ったとしたらと考えた時---
それでもこれは「生き残る本」だ。とわたしは思いました。
涙して深く胸に刻まれる、というより、自分の纏う空気の中にいつでも含まれてそこに在る。 
これは自分にとって、そういう一冊です。