衝撃的な最後!
★★★★★
好きな俳優が出演していたので観たがあまりにも悲惨な内容で驚いた。
しかし、このような現実が世界のあちらこちらにあると思うと自分の無知が恥ずかしくもあり考えさせられた。
また、あの衝撃的な最後は何とも言えず・・・。
が、桑田さんの曲がまたとても切なくて・・・。
とにかく、胸に残る作品だと思う。
聖母として描かれた、宮崎あおい扮する”恵子”
★★★★☆
果敢に事件に挑む、江口洋介扮する南部と宮崎あおい扮する恵子。
ジャーナリストとNPO職員という立場は違っても、全身全霊でふたりは事件に挑みます。
けれど、物語の最後の公園のテロ?シーンで、保身のために「人身売買事件の解決」から一線をひき、子どもたちの手を離す南部と、子どもたちの手を離さない恵子。
このシーンで、恵子と南部の人間性に一線がひかれ、ジャーナリストとして果敢に現実的に物事を処理するけれども自己保身から抜け出せない南部と、自己保身を超えて子どもたちを包み込む恵子が浮き彫りになります。ここは、南部=人間、恵子=聖母という対比にも近いと感じて、人身売買の解決の難しさに暗い提示を投げかけているのでしょうか…。
また、南部が買春していたことを想起させるシーンが最後にあって、買春する一方で事件解決に取り組む南部の苦悩が描かれています。この哀しい人間らしさ。
ただのドキュメンタリータッチに終わらない、名作だと思います。
う〜む・・・
★★★★☆
う〜む
題材はすごくいいです^^
近年の日本映画にはこういったもの
無かったので新鮮でしたし、
役者さんの演技も流石の一言でした。
が、やはり日本人の手で作られて
日本人の視点から映像を撮っているからでしょうか?
どことなく作品と視聴者の間に壁があるように感じました。
この作品に感銘を受けたなら
「スラムドッグミリオネヤ(ア?)」
「ダーウィンの悪魔」
「ホテル・ルワンダ」等々・・
ドキュメンタリー物や
外国人の視点からの作品も見ることをお勧めします。
余談ですが・・
この映画を見て衝撃
または感動を覚えたあなたは
一週間後何を思っているでしょうか?
目をそむけたくなる現実が、そこにある
★★★★☆
PG-12とは思えない、
衝撃的な場面が描かれていて、
大人の私たちすら目を背けずにはいられないような場面がいくつも描かれています。
人身売買、臓器の不正な入手、10歳を越えるかいなかの男女を問わない子供の売春、
どれも本や雑誌で見聞きしていても、やはり遠くの外国のことのように一時的な衝撃で終わってしまいます。
文章ではもっと具体的に表現されているのでしょうが、
この作品では決して時間にしたら長くはないものの、
脳裏に焼きつく映像で、訴えかけるものがあります。
確かに、若い人こそこの作品を通して、
自分にできる何かを探し、行動するきっかけにしてほしい作品です。
日本人がタイで臓器移植手術を受けるなど、場面によっては「ノンフィクション」とされている本作品ですが、
世界のどこかで、確かに起こっている事であることは否めません。
と、同時に、自分が助けられる範囲で人助けをしても、
その国の政治的、社会的、経済的な背景や生活といったシステム自体を変えることができなければ、
犠牲を減らすことは決してできないという
国際協力の難しさも表現されています。
英語訳を付けて、
世界のもっと多くの人に見てほしい作品です。
見終わってもすっきりしません
★★★☆☆
日本新聞社バンコク支社の記者・南部浩行は、東京本社からの情報を基に、タイで行われている闇ルートの臓器移植の取材を開始する。同じ頃、東京の大学で社会福祉を学んだ音羽恵子は、自分探しを目的にタイの社会福祉センターで子供たちのためのボランティア活動に従事する。やがて南部は、そんな音羽やタイでバックパッカーをしているフリーカメラマンの青年と出会い、危険な取材を進めていく。一方音羽は、タイの子供たちが置かれた悲惨な現実に打ちのめされながらも、最近センターに姿を見せなくなった少女・アランヤーの救出に奔走するが…。
本当に大きな問題を扱っている社会派の作品です。有名な俳優が多数出演してるのにあまり大がかりな宣伝はなかったように思います。
子供の売春問題もありましたが、やはり大きな問題は人身売買。日本の子供を救うために貧困国が子供を売っているという現状が衝撃的だった。加えて、そのようなシステムができあがっているのが恐ろしかった。
また、ラストシーンも衝撃的でいろいろと考えさせる終わり方であった。
見終わってあまり気持ちのいいものではないが、見ごたえは十分で非常に内容の深いすばらしい作品だった。