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熱帯感傷紀行―アジア・センチメンタル・ロード (角川文庫)

価格: ¥514
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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今、ここではないどこかへ ★★★★☆
中山さんの足取りは、タイのバンコクに入り、マレーシア、インドネシア、シンガポールからタイに戻る。96年の旅行記になるため現在とは事情が違うであろうが、自分自身の旅行の古い記憶を掘り起こしながら読んだ。
息が止まりそうな暑さと臭い、喧騒。具体的な地名や鮮明な情景は忘れても、雰囲気を思い出しながら読むことはできたし、むしろ、一人旅のなんともいえぬ孤独感に心を重ね合わせながら読んだ。著者の小説の登場人物たちが抱えるアジアの情景の根源を垣間見た気がする。
それでいて、著者のユーモアの精神も存分に感じられるのが本書の魅力だ。しぶとさやたくましさを持った、素敵な大人の女性であることが感じられて嬉しい。
最近、ますますひ弱に、非力になっているからなぁ。こういう旅行に出るには、勇気が足りない。でも、旅に出かけたくなる本だ。

30代の女性が失恋したら、旅に出よう。
その前に、その恋を失ったときには、どこへと知れぬ旅に出て、誰にも知られずに身も世もなく泣けるほどの、そんな恋愛と出会えたら。
あとがきの楽しみ ★★★☆☆
熱帯感傷紀行、後書きに大笑い。
私が以前この本を読んで不満に思っていた点をすぱーっと自分で言い捨てていて。。。言い捨てながらもくどくどといいわけするあたりがめちゃくちゃ中山可穂らしいというか。。おもしろい!
読み上げて恋人と笑った。

私は貧乏旅行ってしたことがない。
高校生のころ一年間の留学とやらをしたときにも、親がしこたま金を送ってくれた。
ロンドンで一日遊んで三百ポンド(当時のレートは恐ろしかった。。)なんて豪遊をしたり、今思うと背筋が寒くなる。
ああ、あのころのお金をとっておけば。。などと。
だから逆にこういう貧乏旅行の話を読むと、
「人間一生に一度くらいひとりで貧乏旅行しないと立派(謎)にはなれない」
なんてバカバカしいことを思ったりして。
中山可穂のなんだかたくましいようなたよりないような筆致で描かれるこの一人旅も、悲惨というより、「なんだかおもしろそう」とばかり。彼女の書いた「天使の骨」はまさにこの旅行で身籠ったに違いないというタイトル通りの感傷に彩られていてファンとしては「にやり」とする内容。
旅に出ようかなぁ ★★★☆☆
中山可穂の小説は未読のが無いので,これでも読むべぇと手に取りました。
30代女性失恋後亜細亜貧乏一人旅
20字以内で内容を表現できてしまいました。

可穂ファン,もしくはアジア貧乏旅行をしようとしている女性向けの1冊です。