繊細すぎるほどの感性にしびれる。
★★★★★
表題作「飛鳥昔語り」を中心に
ことあるごとに読み返しています。
意見が分かれるでしょうが
私は2ページ少ない
「りぼん」初出のバージョンが好きです。
また、今回も『花岡ちゃんの夏休み』と同様に
書き下ろしの「あとがき」があって
とても感慨深いです。
大袈裟に言うと
私のその後の人生を決定づけてしまった作品の一つです。
短編だが、大作を読んだ感じが残る
★★★★★
何せ読んだのが大昔のことなもので、ほかの作品ははっきり言って思い出せないが、表題作は大好きだった。今でも思い出すと当時に戻れる、不遇の皇子、有間皇子の物語。保身のために阿呆を装う彼と知り合い、楽しい時間を過ごす少女とその父、実は…この先は読んでもらった方がいいのかな。意外性のある、そして救いのある終わり方が実にいい。
辞世の歌「磐代の浜松が枝を引き結びまさきくあらばまた帰り見ん」
これを読んで以来、白浜は憧れの土地になったが、残念ながらまだ行っていない。
なつの先生の第二集。これも良いよ。
★★★★☆
「花岡ちゃんの夏休み」でデビューしたなつの先生の第二作。
表題作は歴史物かと思ったら最後でひっくり返された。お見事!
「チゴイネルワイゼン」はまだ未消化のままなので、余計になつの先生の
創作のスタンスがわかります。
そして一番のお気に入りは「桜の森の満開の下」。笑えて笑えて、そして考え込みました。
みんなコンプレックスは持っている。で、それをどう解消するか?
「いざ進もう!」「あしたに向かって!」「足並そろえてホーップ」「ステーップ」・・・まさかと思ったらやりました。爆笑!
ちなみに当時、豆絞りのてぬぐいを買いました。