名作です
★★★★★
表題作については、1970年代の少女マンガを読んでいた人なら、知らぬ人はないという名作。
可愛い絵柄なのに、「人生」について考えているヒロイン。少しアンバランスな感じがいいです。花岡ちゃんと蓑島さんが入った「豆之湯」というコーヒー店の壁に貼っているお品書も楽しいです。
「なだれのイエス」、足を悪くして映画の方に進む人物が出てきますが、実在のモデルがいます。ご存知でしょうか? 有名な映画監督さんです。
座右の書
★★★★★
初版も持っているのですが
文庫も発売と同時に買いました。
すべてのコマとセリフをおぼえていました。
書き下ろしの後書き「みやもり坂の頃の事」をしみじみと読みました。
桜の咲く頃にまた、金沢に行こう。
そう思いました。
私も、今でも、「世界はなぜ?でいっぱいです。」
これからファンになる人のために
★★★★☆
デビュー当時から清原さんの漫画を読んでいるので、懐かしくて買ってみました。リボン・マスコット・コミックス(当時は傑作選なので、RMCで刊行されなかった作品があるのかな)は持っているので、あえて買い足す必要は無いのですが。作品を読めば、名古屋近辺の出身で金沢大学を卒業された方だと言うことはすぐにわかりますね。本書に描かれている場所を見に、金大大学院に進学した知人と、いろいろ見て回りました。「おおっっー、これがみやもり坂かぁっ。」と、今でも情景を思い出します。巻末の描き下しは、ちょっとがっかり。以前にも、同じことを描いてませんでしたっけ。
やっぱりなつのワールドはいいですね〜。
★★★★★
思えば1979年の初版を買ってしまってから、なつのワールドにはまり込みはや26年。19歳だった私はそれ以来全てのなつの作品を集めました。大学に入学した後、何気なく「早春物語」を読んでいた時、発見しました!花岡ちゃんの本棚に「クラム」「バーロー」という題の本。同じクラブの理学部の友人の本棚にその本が。化学の教科書だということ。・・・そして作品の様々なシーンから北陸の国立K大ではないか?理学部か薬学部か・・・。正解は後年分りました。薬学部だそうで。書き下ろしの数ページのためにまた買いました。でも満足。私の理想は蓑島さんです。(まだはげてません)男のくせにと思いましたが、文庫版で大勢の男性ファンがいた事に納得しました。
新しい発見が・・・
★★★★★
初版を今も大切にしている私ですが、たった数枚の書き下ろしがあるだけで買った価値がありました。そうそう、清原なつのっていうペンネームもいいですね。(年表の系図に片隅に乗っています。)実にしぶいですよね。決して人気作家ではない漫画家を着実に復刊させている早川書店に乾杯!でも、彼女は(私と同じ関東の)C大学卒だというプロフィールを読んだことがあったのですが、後書きだと(北陸の)K大学卒なのかな?3丁目のサテンドールのネームは北陸への旅行でなく、学生時代からとったということが新発見だったのですが、同門でないことは、なんとも残念なことです。それにしても、なんとなくイメージできる人ではありますが、一度は逢ってみたい人です。