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カリスマ〈下〉 (幻冬舎文庫)

価格: ¥800
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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   上巻で宗教団体「神の郷」が成長するさまが描かれ、教祖である神郷宝仙、その側近、そして旅行代理店勤めのうだつのあがらない男城山信康とその美しい妻麗子と、役者はそろえられた。麗子が「神の郷」で洗脳されるところから下巻は始まる。「神の郷」の動向、そして神郷、麗子、城山の関係が急激に変化し…。下巻に入り、物語は急展開する。上巻で少しずつ寄せ集められたものが一体となって走りはじめ、ジェットコースターさながらの展開を見せるのだ。足元を崩される人もいれば、脇役だったのに大舞台に上がる人もいる。そして、終章ですべてが明らかになる。

   展開が、ページをめくる手を止めさせない。気になることといえば、上巻でも若干見られた傾向ではあるが、明らかに展開の軸、そして描写が性的であること。描かれている「カリスマ性」は「性」を強く意識したものであるため、それは避けられないのだろうが、本当に「セックス」をここまで重要視しなければならなかったのだろうか?

   金と性に対する男たちの貪欲さの描き方が巧妙で、人間のもろさ、愚かさ、そして怖さが全編を通じて強烈に伝わってくる。人間とはしょせん、利己的な生き物にすぎないのだろうか。読後ふとそんなことを考えさせられ、不意に襲ってきたやるせない気持ちと恐ろしさに身を震わせてしまった。(つちだみき)

バタバタしてるが面白い ★★★★☆
一気呵成に物語りは動き出す。

教祖の立場、裏切り、スパイ、疑惑、等々の様々な要素を絡ませつつ最後のドンデン返しまで、下が当然一番面白いです。
ただ、どんでん返しは感の鋭い人なら途中で気づくと思います。

「んなアホな!」と思えるような指示を出したりすることが平気で何度も出てくるので、読者によっては下は一番興ざめしてしまうかもしれません。

本書を読んで私が思ったのは
「一般社会と何が違うんだろう?」ってことです。
やっていることが違うにせよ、行動や思考を自己確立できないままに会社や組織に委ねている人がほとんどなわけですから、今の世の中を極端に描いただけのようなそんな気がしました。
下巻 ★★★★☆
下巻となり物語は急展開を迎えます。
洗脳されゆく、城山麗子、ますます小さい「神の郷」教祖・神郷宝仙と、城山信康。
コミカルな描写がありながらも、後半は新堂作品お馴染みドンデン返し。

かなり強烈なラストであるが、これで読者は新興宗教に抵抗感を持てる。
親戚に宗教にハマった人がいる方は是非彼らに読ませていただきたい。
「何か」や「誰か」にすがった時点で彼らの悲惨な顛末は決まっていたのだろう。

宗教について非常に考えさせられる作品であった。
ラストはまさに昇天します(笑)。 ★★★☆☆
 上巻のかったるい展開を吹き飛ばすかのように、下巻は怒涛の急展開となっており、ある程度ページを捲るスピードは速くなると思います。最初からこんなペースで書いてほしかったところ。
 どんでん返しに次ぐどんでん返しで、ラストはまさに昇天するかのような衝撃的な結末になっています。
 しかし、やはり荒さが目立つ。確かに説得力ある洗脳図式ですが、人間は本当にこんなに簡単に、しかも短期間にこれほどまでに洗脳されるのかと言うところが、どうしても?です。 神の郷崩壊もややあっけなく、随所に荒さが見えるのが本当に残念。ラストも意表を衝かれたというよりも、「えっと!?」と思わず首をひねる感じに近いものでした。設定やテーマは面白いものなのでもう少し丁寧に書き込まれていたら、と今一歩の佳作と言ったところでしょうか。
後半は怒涛の展開。 ★★★☆☆
 上巻と比べると格段にテンポはよくなりスムースに読める内容にはなってはいますが、それでもやや間延び感はありますね。でも上巻の気だるさが嘘のような急展開の連続に、最初からこのテンポだと良かったのにと思います。
 ラスト近くのどんでん返しに次ぐどんでん返しに終盤のたたみかけはやはり新堂さんの迫力有る筆力には興奮させられる事間違い有りません。

 ノベルズ版はラストに加筆がされ、まさに大胆な変更が成されています。しかし、本当にそれだけ。それまではハードカバー版と何ら変更点は有りませんでした。
 内容、テーマなどは本当に面白いものなので、個人的には加筆だけよりも、修正削除などをして、全体的な再構築したものを期待していただけに残念でした。贅肉をそげば傑作になるのは間違い無い作品だと思いますので、文庫化の再にはぜひ、リスペクトを!!!

こんな人いますか? ★★☆☆☆
後半にかけてストーリーも盛り上がり当然ですが上巻よりもページを
めくるスピードは上がります。

しかし、話が進むにつれ人物描写がだんだん極端になってきて
共感ができなくなるし現実離れしてきます。
後半にかけて「いないよこんな人」という感じが徐々に強くなって
きます。例えば、重要な登場人物の一人・城山氏(夫)ですが確かに

気が弱い人物なのでしょうけれど「人気俳優の実物大の看板に気に入
らない上司の顔写真を拡大コピーして貼り付けてめちゃめちゃ殴る」
ってこんな人いますか?漫画みたいじゃないですか?
宗教がらみの内容は深刻なのですが、ドタバタコメディーを読んでい
るようです。
 あまりにストレートな性的表現も内容を漫画チックにしている
要因か。

 最後のどんでん返しなどは楽しめましたが以上の理由で星2つ。