この世の果てのレストラン祝10年!
★★★★★
久しぶりに読んで気が付いたのですが、巻頭に登場している紳士がどなたなのか?最終回までの「謎」です。
佐々木倫子先生の作品を読んだのは「Heaven?―ご苦楽レストラン 」が初めてでした。とても楽しめました。
たくさんのみなさんに読んでもらいたい作品です。もう10年前の作品なんですね。
NORIKO的美学大爆発
★★★★★
諸説あるが断言したい。「ヘブン」は「佐々木倫子の現時点での最高傑作」だと。
まだ21世紀になっていないころに初めて読んだ。面白かった。石を投げられそうだが「動物のお医者さん」よりも好きだ。
我がままオーナー・黒須さんに振り回されるスタッフたちを見て「ウルちゃんに翻弄されるハムテルたちみたいだな〜」とお思いになった方は私だけじゃないだろう。
「お医者さん」と本書が決定的に違う点は「ヘブン」には「決して万能とはいえない個性的なキャラがいっぱいいる」ということだ。そしてまた一つ。「主役が二人いる」ということ。無論黒須さんと伊賀くんのこと。「〜お医者さん」の二階堂くんを忘れちゃいないか、という声が聞こえてきそうだが、ハムテルくんの存在感には及ばない。
話を戻そう。「お医者さん」が「大学」という空間においてのモラトリアム・コメディだったが、「ヘブン」はあくまで「必死なスタッフたちのおちゃらけたたかい」を、なぜか楽しく読むことができる、という点でも差(違い)がある(黒須オーナーはワガママだが)。
「〜お医者さん」のような妥協がない点で、これは傑作たりうる(無論「お医者さん」もオモロイが)。決して無責任ノホホンコメディじゃないのだ。
どうやら佐々木先生は着実に成長しているようだ。大島弓子が(彼女の最近の作品はちょっとアレだが)かつての輝きを90年代でも失っていないがごとく。素晴らしい。
☆はできれば3つにしておきたいが(おわかりか?)5つ。小澤シェフの料理、一度食べてみたいなあ。オーナーがうらやましい。伊賀くんは必死だけど。しかし佐々木先生、いつも絵がうまいなあ。
ベテランの安心感
★★★★☆
動物のお医者さん、おたんこナースの作者によるレストランの話。
おもしろい
ただ、他のレビュアーの方もいっているように
動物のお医者さん、おたんこナースと比べると弱い気がした。
私は全6巻を一度に入手したが残念ながら一気読みにはならずに
なんども止まってしまった。
動物のお医者さんで冴えていた集団劇も
このマンガでのレストランスタッフの集団劇は及ばなかった気がする。
ただ面白いことには違いがなく、過剰な期待からくる減点なので
過去の作品との比較をしなければ十分楽しめると思う。
佐々木ワールドです。
★★★★★
なぜか墓地の中にあるレストラン「ロワン・ディシー」。
女性オーナーのワガママ炸裂。
そこで働く事になった面々に思わず同情してしまう。
なぜそこで納得してしまうんだ〜と、感情移入したりしてハマります。
「動物のお医者さん」に通ずる佐々木ワールド。
誰をも振り回すお騒がせキャラとすべてを達観したかのようなキャラ。
う〜ん。いいねぇ(笑)
「動物のお医者さん」と 比べてしまう・・
★★★☆☆
「動物のお医者さん」の 漆原教授や 菱沼さんの強烈さに 負けていると思う。
例えば、オーナーの黒須は 傍若無人な振る舞いをするのだが、
同じくらいの年齢の 菱沼さんの強烈な キャラには 及ばないような気がする。
また、外見が 漆原教授に 似ている ソムリエのおじさんも、
やはり 漆原教授のキャラ には 及ばない・・・。
どうしても 比べてしまう 私が悪いのだが・・・。
しかし フレンチレストランの オーナー・店長・ソムリエ等の 役割はよくわかって おもしろい。
私は 3巻まで買って読んだが、多分続きも読むと思う。