インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

三たびの海峡 (新潮文庫)

価格: ¥704
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
日本人なら是非読んでおきたい ★★★★★
数年前から友人に薦められていましたが、人の薦めには素直に応じるべきと読んでみてつくづく感じました。まさに目から鱗、事実に近いと思われるこれらの歴史を知らず生きてきたことが日本人として非常に恥ずかしいです。
戦争小説として ★★★★★
最高レベルと思う。
起承転結のバランスは好き嫌いは分かれる所である。特に後半からラストは不自然さを感じる方もおられるかも。
しかし傑作に違いなく主人公の現在と過去が交差しつつ振り返られる半生は過酷で切ないものである。 日本人として知っておくべき事が描かれている。
また、著者が実生活においてこだわられていると思われる細かな生活描写が素晴らしい。家族、肉親、あらゆる人間関係が交錯する人間ドラマでもある。是非手にとって頂きたい。
海峡をこえる ★★★★★
近くて遠い国と言われた日本と韓国。両国の間に忌まわしい歴史があったことは十分認識していますが、戦後何十年経ってもそのことにこだわる韓国や朝鮮、中国といった国に対して嫌悪感を抱いたことがあったことも確かです。しかし最近になって五味川純平氏の「人間の條件」や本書を読む機会があり、改めて軍国主義であった日本と日本人が中国人や朝鮮人に対して行った虐待行為について真剣に考える機会を得ました。両国の将来を考えると、いつまでも過去の歴史にこだわってばかりでは困りますが、「過去のことは水に流して」と一言で言えるような歴史でないことも確かだと思います。これから10年、20年経つとより一層、先の世界大戦の歴史は風化していくことは確かですが、少なくとも戦争によって死んだのは徴兵された兵隊や爆撃を受けた日本人だけでなく強制的に日本に連れてこられ、牛馬のように働かされたり、拷問を受けた韓国・朝鮮の人々がいたことは忘れてはならないと思います。
リアル! ★★★★★
 これは小説なのか?ノンフィクションなのか? とにかくどちらでも充分通用する読み物です。
 私の父親は山口県出身で、戦中朝鮮人の同級生がいて、戦後半島に帰国してしまい、それ以来音信不通らしい話を何度も聞かされ、そのせいかヒトゴトと思えないくらいリアルな話として 内容に埋没しながら読んでしまいました。
 惜しむらくは、ラストの展開だけがリアリズムに欠け、「小説」を意識させてしまう。
とは言え、これだけの取材力にまずは驚愕。学者顔負けではないだろうか?

 
最後が… ★★★★☆
内容を知らずに読み始めました。私はお隣の朝鮮という国をあまり知りません。
しかしこの本を読んでいると、その知らないはずの国がぼんやりと
見えてくるような気がしました。これこそが読書の醍醐味だと思いました。
アリランという言葉、聞いたことはありましたが、
文中で読んで、これほど胸に訴えかけてくる歌だったのかと思いました。

あまり馴染みのない国、人でありながら、
ぐいぐいと引きつけられて読み進めてゆきました。
最後に、市長?候補か何かをやりこめた演説?ではスッキリとしました。

しかし最後に、親しかった人のリンチが明らかにされたことにびっくりしました。
それまで書かれなかったことが不自然だし、隠す必要はなかったのでは?
そして最後の最後の殺し方が、インスリンというのもちょっと脱力しました。

しかし読み応えのあるいいお話だったと思います。