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アジア怪食紀行―「発酵仮面」は今日も行く (知恵の森文庫)

価格: ¥920
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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インドシナ半島って… ★★★★☆
 2001年に徳間書店より刊行された単行本が文庫化されたもの。加筆は特に行われていないらしい。
 ラオス、ベトナム、ミャンマーと、ウイグルが主として取り上げられている。

 「インドシナ半島には旅行したくない。ウイグルに行きたい」読み終わって、心の底からそう思った。インドシナ半島の食文化は危険すぎる。高温多湿で川や沼の多い地域では、どろどろしたものやべちゃべちゃしたものが食の基本になる。なんでも発酵させればいいというものではないだろう? 乾燥したウイグルでの塩湖や干しぶどうは本当に美味しそうで、ほっとした。
 巻末にゲッツ板谷の解説が載っている。小泉氏と同じようにアジアの怪食をしてまわった感想文のようなものだが、「不味い」とか「耐えられない」といった表現が頻出しており、すっきりとした読後感をあたえてくれる。

 先に『中国怪食紀行』が出ているにも関わらず、中国の酒海や蛇の話が載っているのは、やはり怪食には中国が欠かせないからなのか?