クリーニングから戻ってきた服のビニールカバーは、すぐに外しましょう。
★★★☆☆
イメージは、ホームズとワトソンみないな感じかな?
登場人物のキャラクターは悪くないです。
あまたの切れる登場人物が一人きになりましたが、
おおむね可です。
クリーニング屋独自のミステリーは面白かったです。
マニキュアを薄めるために除光液を使ってはならない等の
化学?ウンチクは面白かったです。
私は単行本で買いましたが、
中古の文庫で良いかな、という印象です。
下町人情話
★★★★★
舞台は下町の商店街にあるクリーニング店。
穏やかな日常ミステリー。役回りはいつもの通り。
純粋な主人公と、何でもお見通しの友人。
今回の探偵役は、完璧すぎず、きちんと人間っぽくて良かったと思う。
ただ、今作は日常ミステリーというよりも、下町人情話に近い気がする。
この作者の作風にぴったりだ。
クリーニングや商店街にまつわるウンチクも面白かった。
自分が主人公と同じような歳だからか、すごく共感できた。
おすすめです。
なんでこんなに高評価??
★☆☆☆☆
同じ著者の「和菓子のアン」とこちらを同時購入しました。
「和菓子のアン」を読み終えて、あーこの人文章書けない人なんだぁと思ったが時すでに遅し。購入してしまったので仕方なく読むことに。
やはり文章が稚拙です。例えばアイロン室の中に湯気が立ち込めていて部屋全体が暖かいという描写ですが、そのまま書いたところで何が面白いのでしょう??それを様々な表現に置き換えて読者がさも自分が体験しているかのような気分にさせるのが文学ではないのでしょうか?よく練られた文章からは匂いや空間を読み取ることができますが、この人は見たままの描写しかできないのでその文章からはなにも感じません。
それに登場人物の造形が浅くて魅力を感じることだできません。作者の頭の中だけで動かされているようで読者まで届いてきません。謎解き(そもそも謎ではない)も薄っぺらいし。。中途半端なミステリー仕立てにするよりも下町人情話にしたほうがまだましなんじゃぁ?
これほどまでにレビューがあてにならないと思ったのは初めてです。どこがそんなに面白いのでしょう?さっぱり分かりません。この人の作品はもう読む気なしです。。
さわやか上等。
★★★★★
いやいやこれは、いい!
一見地味にも思えるクリーニング店の店主になったカズの働きも、
ホームズ役の沢田、職人のシゲさん、マジシャン、幼なじみ‥
いろいろな人の善意やカズの人の良さが、商店街という設定と
ご用聞きも行うクリーニング店という設定にうまくマッチして本当にさわやかに回ってゆく。
引きこもり探偵シリーズの各地の名産や料理に引けを取らない、
コーヒーの淹れ方やクリーニングの知識と言った細やかな彩りが今回も光る。
クールなホームズとワトソン役が少しずつ、無理なく近づくシナリオもさわやかで心地よい。
まるで清涼感のあるソーダのような、素敵な小説。おすすめです!
驚愕のアドバイザー沢田
★★★★★
商店街のクリーニング屋を中心に、様々な謎が提示され、それらが鮮やかに解決される。
謎と言っても、例えばクリーニング店のあるお得意さんの職業は何だろう?という類のものだ。
具体的には渡辺さんの事だが、何となく水商売っぽいものの、それにしては妙だし。
物語は春夏秋冬別に四章から成るが、それぞれの章に明確な障壁は無い。
主人公カズはクリーニング店の新米二代目だが、目を見張らされるのは、アドバイザーの喫茶店店員の沢田だ。
この物語で、すべての謎を解いてしまうのが沢田であり、その才覚には驚かされる。
些細な情報から、華麗なる結論を引き出す、驚愕に値するカズの友人だ。
物語全体の温かさにも増して、この点が突出している。
蛇足だが、腕の良いアイロン職人シゲさんが、昔カズの父親と入った定職屋で頼んだのが目玉焼き定食。
目玉焼き定食って、飯と目玉焼きと味噌汁の組み合わせだろうか?
朝食みたいだが、これを食べてみたくなった。
著者のポリシーだと想像するが、職業または金儲けは、働く事によって行われるべきだとするが、全く同感だ。
機関投資家などは特別職であり別格だが、財テクで楽して儲けようと思ったりしてはならない。
こんな考えが沢田を支配している事が、最終的に分かってくる。
この物語は、それぞれの登場人物のプロフィールに深く言及する。
つまり、登場人物を固定化する事への布石の様に思え、現にシリーズ化される様な事が書かれている。
それなら、続編が出るのが楽しみになるが、現時点ではそれが無い。
鋭意執筆中なのだろうか?
タイトルは、最後まで読んでみて、成る程と思わされる。