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仔羊の巣 (創元推理文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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とっつきにくい ★★★★☆
シリーズ第二弾。
相変わらず、読むと穏やかに感動できる。
ただ、シリーズの導入であった前作に比べて、今回は少しとっつきにくい。
解説にもあったとおり、主人公の一人である鳥井の憎らしさが強調されているように感じた。
それに加えて、日常ミステリーのヒントが少なすぎる。
こんな少ないヒントで、ここまで見抜けるわけないだろと感じてしまう。
それを鳥井はやすやすと解き明かす。
これも、読者と鳥井との距離を作るための伏線なんだろうか。
たしかに、この距離感をつくることで、安易な感情移入の物語ではなくなった。
これをどうまとめるのだろうか。最終巻に期待です。
遅効性の、毒? ★★★★☆
前作からの続きということで、登場人物がねずみ算式に増える今作。

善意いっぱいの登場人物たちは健在。ちょっとした悪意に見舞われたり
(とはいえその根源はこれまた非常な善意からの帰結といえる)というアクシデントもあり、
しかし相変わらず鳥井の幼児退行も坂木の涙もろさもお約束通りにそこにある。

推理は論理的だし、地方の銘菓や小道具の美しさに薄まっているとはいえ、
やはりコンポーネントとしての主人公2名の関係は立ち止まって考えると微妙。

男子×男子である必然性がないゆえに、どうにもくすぐったい。

でも、いろいろな書評を読むとそこにやはり引っかかりを感じるが故に
読んでしまう読者層もあからさまに存在するようだ。
そう考えるとこの設定、もしかしたら作者の狙いなのかも。
そうしてだとしたら、この作者、スイートな善意に包んで、
かなりの劇薬を展開しているのかもしれないぞ。

うむ、反復性あり。依存性ややあり。遅効性の劇薬小説か?
感想はそれぞれですが、個人的には推します ★★★★☆
 ひきこもり探偵の鳥井真一のシリーズ第二作。
 前作に引き続いて「鳥井真一」がホームズ役、友人で語り手の「坂木司」がワトスン役をつとめる、日常の謎をといていく連作短編集です。主人公の鳥井がひきこもりで坂木を主軸にした人間関係しか描けないという特殊設定を活かした本シリーズ、今作でもその特殊設定を十分に引き出せる対人関係がらみの謎解きを前面にだして物語を展開しております。
 夏、秋、冬と季節ごとに一編ずつ話が進み、それぞれの話での登場人物や事件が次の登場人物や事件とつながり展開していく構成の妙も、一つ一つの話の完成度もあいかわらず高いです。わけても、徐々に徐々に真一のひきこもりが緩やかになり、少なくとも対人関係においては、圧倒的に坂木主体、坂木との関係でしか関知しないものの、それでも外界とのつながりを持とうとしていく姿に思わずぐっと拳を握りしめて応援してしまいます。口調や喋り方、価値観の置き方にはまだまだ問題があるかも知れませんが、徐々に回復しています。彼は、小さい時に母親から完全に放棄され、父親との縁も薄く、またいじめにあっていたという過去のせいで完全に精神バランスがおかしい部分が残っていたのが、徐々にそれが取れていく姿は、簡単な言葉で表してはいけませんが感動を与えていると思います。
 ただ、ちょっと気になったのは巻末解説の有栖川有栖さんの解説。
 この鳥井真一のキャラについて「どうしても好きになれない」、また「好きになれないように設定している」という趣旨のことを書かれています。となると、自分の説明だったり感想というのはかなり彼の読み方と離れているんですよね。ブログ書評の中でも「坂木」の性格についてつっこまれているのはよく見かけますが、鳥井については否定的に書かれているところをあまり見ていなかったのが盲点で気付きませんでしたが、やはり読む人によって感想や見方はずいぶんと違うのだという事を再度認識致しました。ひょとしたらこの評価は自分がずいぶんと昔にカウンセリング的な仕事をしていたのと関係しているかも知れません。なので、このレビューはあくまでも個人的な感想になっていますが、その個人的な感想ではこの物語は非常に完成度も高い心温まる作品だと思います。
 あと必ず前作の「青空の卵」から読むことをお勧めします。
アイデンティティとしてのひきこもり ★★★★☆
3つの短編が含まれているが、伏線が繋がりあっているため、一本の長編として読める。『青空の卵』の続編とあり、確かに続けて読んだほうが、人物関係がわかりやすい。

ひきこもりは坂木と鳥井が拠って立つ、これこそが鳥井であるという象徴である。
アイデンティティとして、坂木と鳥井の共同で作り上げられたファンタジーである。
二人は、ともすれば二人だけの閉じられた関係にひきこもろうとする。いつかは、この安全で親密な巣から出なくてはいけない。
喪失の予感が漂う中、新たな登場人物たちとの新たな物語りが紡がれる。次作への期待、成長への希望が余韻に残った。
傷つきやすさ ★★★☆☆
 2003年に出た単行本の文庫化。
 全三部作の第2弾。3つの短篇が収められている。
 こういう作品は苦手なはずなのだが、なんとなく読み進めてしまっている。ミステリとしては無理が多く、ご都合主義的としか思えない部分も少なくない。謎そのものにも興味をそそられないし。
 やはり、異様にもろそうな人間たちをてらいなく描いているところが面白いのだろう。人数も増え、ふくらんでしまった人間関係がどう収束するのか。完結編『動物園の鳥』も読んでみたい。
松ケン工房 ★★★★★
■自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。
 慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。
 また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。
 ひきこもり探偵シリーズ第二弾
クラチカ舎 ★★★★★
【文庫】ひきこもり探偵シリーズ第2弾。今回も短編が数本収録されています。個人的には鳥井が風邪をひく話(メインはそこじゃありませんが)が好きです。坂木と鳥井の周囲を固める面々が段々増えてきて、しかもどれも個性的で更に面白くなってます!【あらすじ】自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか・・・。★坂木作品すべて取り揃えております★
2人の本棚 ★★★★★
優しい気分になりたい時にお勧め。今回も素敵な話しばかりでした。名探偵ぶりももちろんだけど、坂木の微妙な気持ちもわかると尚いっそう楽しく読めます。ホントに心の温まる本です。★ひきこもりの鳥井が徐々に、けど確実に外の世界に向かっている…名探偵、鳥井真一の出番は絶えない…★
くろにゃんこ堂 ★★★☆☆
【ひきこもり探偵シリーズ2】
2人の本棚 ★★★★★
ちょっと優しい気分になりたい時にお勧め★ひきこもりの鳥井が徐々に、けど確実に外の世界に向かっている…名探偵、鳥井真一の出番は絶えない…★今回も素敵な話しばかりでした。名探偵ぶりももちろんだけど、坂木の微妙な気持ちもわかると尚いっそう楽しく読めます。ホントに心の温まる本です。
2人の本棚 ★★★★★
ちょっと優しい気分になりたい時にお勧め★ひきこもりの鳥井が徐々に、けど確実に外の世界に向かっている…名探偵、鳥井真一の出番は絶えない…★今回も素敵な話しばかりでした。名探偵ぶりももちろんだけど、坂木の微妙な気持ちもわかると尚いっそう楽しく読めます。ホントに心の温まる本です。
おサルの本屋 ★★★★☆
ひきこもり探偵シリーズ第二作。鳥井と坂木は緩やかに成長し、関係にも変化が生じてきます。周りにも理解者が増えてきたしいい傾向ですね。
ヨッチン文庫 ★★★☆☆
自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。
富士山と海風 ★★★☆☆
「青空の卵」の続編です。構成がしっかりしてきて、楽しめます。
おてがる屋 ★★★★★
ひきこもりシリーズ2作目。
1作目に登場していた人たちも再登場して、みんな繋がっていきます。
六角星書店 ★★★★☆
『青空の卵』の続編です。引きこもりだけどなかなかするどいからいつも探偵役な鳥井と、バカがつくお人よしの坂木の話。今回は三つの短編が入ってます。「野生のチェシャ・キャット」は、坂木の同僚についてのこと。同僚の吉成から、佐久間(これも同僚)がこのごろおかしくないか?と相談を持ちかけられ、二人で尾行したりあれこれ推理してます。最後にちょっと「えっ!?」っていうように話が転ぶのが良かったかな。『青空の卵』『仔羊の巣』ときて、3作目は『動物園の鳥』です。卵・巣・鳥って続くのが、なんか考えちゃいますよね。何が孵るんだろ!?って(笑)。早く読みたいです。
ちよんこ節唸ってみても ★★★★☆
死体のないミステリー。読んでて安心(笑)。
自分の日常は他人から見れば結構、謎が多いわけでそれを見なかったことにして日々を過ごしている。
なんとなく引っかかる小さい謎を持ってくる友人と解決してくれる探偵がいたらつまらない日常はないかも知れない(笑)

ただ「謎」以外のところに好き嫌いが出そう。
BLを容認するか、しないかで大きく分かれると思う。
もっとも、そっちから流れてくる読者が多そうだけど…
96屋 ★★★☆☆
『青空の卵』に続く「ひきこもり探偵」シリーズ第2弾の文庫版です☆今回は迷える「仔羊」たちの物語。「やっぱり整った顔立ちだけど、これにキスはできないなぁ」と、坂木が鳥井に対して言った時には思わずドキッとしちゃいました(笑)…邪眼で見ててごめんなさい。
海の中の本屋 ★★★★★
青空の卵の続きです。前作の登場人物も出てきて、坂木と鳥井の関係もちょっとだけ変わってきます。心境の変化も読んでいて気持ちの良いものです。表紙もこのシリーズはお気に入りです☆
黒豆堂 ★★☆☆☆
「青空の卵」の続編。前巻では、坂木・鳥井の異常な友情も我慢できたが、ここまで来るとちょっと・・・かなり引きます。それさえなければ、なかなかの作品なのですが。あと、推理物としての要素はあまり求めないほうがいいかも。
月神の図書館 ★★★★★
シリーズ第2弾。あいかわらずな坂木と鳥井ですが、少しずつ鳥井の心が外へ開放されているという感触がありました。前作よりもすんなりと読むことができました。そしてあいかわらずな登場人物、わたしのお気に入りは栄三郎じいちゃんと滝本、小宮コンビです。特に小宮くんの繊細さがいいです。
BLのとりこ ★★★★☆
自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。
BOOKEND堂 ★★★★★
【収録作品】「野生のチシャキャット」「銀河鉄道を待ちながら」「カキの中のサンタクロース」【感想】「野生のチシャキャット」では、今まであまり描写されることの無かった、坂木の会社での様子が読めるよ!坂木の同僚・佐久間・吉成も魅力的な人物として描かれていて、坂木がひきこもりの友人である鳥居の事をカミングアウトしたときも、このお話の登場人物らしく、とても優しくうけとめていて好感がもてました。個人的には、風邪を引いて、子どもっぽくなっちゃってる鳥居がカワイかった!鳥居の普段のぶっきらぼうな口調と、心や体が弱った時に、鳥居の口からもれる子供言葉とのギャップが最高です!同様に、普段温和な坂木が、鳥居の事で豹変するところも。これってギャップ萌え!?あと、忘れてならないのが、鳥居の毎度恒例のお手製料理。ものすごくおいしそうなんです。木村さんちのおやつも。一話ごとにレギュラーが増えてゆくので、賑やかになってきた、ひきこもり探偵シリーズ第2弾!「子羊の巣」をお楽しみください!
キャラメル亭 ★★★★☆
ひきこもり探偵シリーズ第二弾。自称ひきこもりの探偵鳥井が風邪で寝こんだり、そのため坂木が慣れない探偵役をしようとしたりします。また、坂木に降りかかる悪意の連続、それらを鳥井が解明します。前作の人物もちらほら顔を出すので、前作を読んでから読むことをおすすめします。このシリーズは人の脆さがよく出ていて新鮮です。
++千央の本棚++ ★★★★★
これの帯も秀逸!「ひきこもり探偵、外出す」これ見たときまだ『青空の卵』読んでなかったから、「ひきこもりで探偵?2作目でもう外出?・・・」等読書欲をかき立てられた帯でした。      第2作も、素晴らしい!またまた不覚にもホロリ・・・
96屋 ★★★★☆
『青空の卵』に続く「ひきこもり探偵」シリーズ第2弾の文庫版です☆今回は迷える「仔羊」たちの物語。「やっぱり整った顔立ちだけど、これにキスはできないなぁ」と、坂木が鳥井に対して言った時には思わずドキッとしちゃいました(笑)…邪眼で見ててごめんなさい。
鳴神月洞 ★★★★★
シリーズ第2作目。
やっぱりヨコシマ!!
飛翔の国 ★★★★★
坂木が鳥井に対しての想いがなんとなく子離れできない・・・って感じがして仕方がないのですが(苦笑)
ミステリ本PO! ★★★★★
 「青空の卵」に続くシリーズの2作目が単行本に!
永遠の森 ★★★★★
【ミステリー】≪あらすじ≫自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答とは…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。★≪感想≫『青空の卵』に続き、ひきこもり探偵シリーズの第2弾です。前作と引き続き、やはり鳥井と坂木の関係性はちょっと異常に感じてしまう部分もありましたが、前作よりもミステリーも面白く、読み応えがあったように思います。また、佐久間さん、吉成、利明くん、矢崎さんなど新キャラも楽しい人たちばかりで感情移入することが出来ました。前作からのキャラも相変わらず面白いです。これだけキャラが出てくる中で全員をうまく書き分けてますね。こんな友達が私も欲しいです。◆前作同様、文章がきれいで読んでて思わずうるうるとするセリフもありました。