エデンの音楽・世界観の好きな方なら購入の価値はあると思います。
元々外人が歌っている曲（Reveal the World）がほしかったのですが、ほかの曲もよかったです。

ただ、結構単調な曲もあってアルバムとしてはあまり完成度は高くありません。
欲しい曲があるなら購入といった判断が良いかと思います。

基本的には購入を検討された方なら購入してよいかと。ご参考になれば。

話題のTVアニメ『東のエデン』待望のオリジナルサウンドトラックです。
放送中からず〜っと待っていたのですがやっと発売されました!!。

音楽を担当したのは押井守監督作品や近年では『ガンダム00』や『DEATH NOTE』等、アニメ・実写のジャンルを問わず国内外で広く活躍されている川井憲次さん。

『東のエデン』本編で使用されたBGMの数々に加え、OP曲「oasis/Falling Down」&ED曲「school food punishment/futuristic imagination」もフルバージョンで収録。
勿論、最終回などで流れた印象的なゴスペル曲「Reveal the World」も確り入ってます。

本作のBGMはコーラス等を加えた重厚な音作りが印象的な川井作品の中では軽めな部類ですが、それ故に聞き易く環境音楽にも適していると思います。
劇場版の公開も控えたこのタイミングでファンの手元に届いたこのCD。
ここは１つサントラを聴き滝沢や森美のその後に想いを巡らせながら公開日を待つのもまた一興ではないでしょうか?。

オープニングに使われたOASISの曲とエンディングに使われたschool food punishmentの曲がどちらもフルバージョンで収録されているのはファンにとっては大サービスだけれど、やっぱOASISの曲は一曲目に入れて欲しかった。
でも流石にそこまではちょっと難しいのかな？

それにしてもこのジャケ…もう少しなんとかならなかったのでしょうか（苦笑）
これならエンディングの切り絵でも良かったんじゃないかなぁ…
（よって★ひとつ減らしました）

最初は川井憲次さんの音とは思えない明るい出だしだけど少し聴くとすぐに彼本来のダウナーな感じな深みが表れてきます。
自分はシンセの音や曲調がデスノート（映画）に近いと感じました。

「東のエデン」は音楽もとてもかっこよく、アニメのイメージにもよく合っていました。特に挿入歌は綺麗な曲で一番のお気に入りです。何度もリピートして聴いて「東のエデン」の世界にどっぷりハマっています☆

攻殻機動隊や機動警察パトレイバーなど、これまで多くの押井作品に
密に関わってきた川井憲次。その攻殻のつてか今回、神山建治監督
『東のエデン』音楽を担当。実際作中においても感じたが、まさに
満を持して、という感じのドンピシャリの内容に仕上がっている。
川井御得意の打ち込みを多用したシンセサウンドだが、そこはやはり
東のエデン。どことなく肩の力を抜いた、全体的にフットワークの軽い
ラフな出来ではあるが、それでもその明るさでさえ（例えば『めぞん一刻』
他のような）単純な明るさではないところが一線を画していると感じる。

神山監督の前作『精霊の守り人』でも顕著だが、元々川井の音楽は、
日本的湿り気漂うメロディ展開などが得意。さすがにその人情味あふれた
メロディを今回フロントでは封印し、非常にスタイリッシュでありながら、
やはりその情緒的メロディは必要に応じて奥の手的に大事な場面で使う、
という方法を取っている。そのため洗練された若者感覚を基調にしながら、
根底の部分では本来の重みや奥深さが温存されるスタイルとなった。

当たり前だが、この作品独特の雰囲気やテーマを下敷きにしている、
というか、単なるBGMではなく音楽も作品を構成する一要素であるという、
その大前提をしっかり踏まえ、作中世界の明暗を見事に描ききっている。
咲たち大学生仲間の日常生活、そしてそれらの背景にある一見明るい
日の光の下にあるように見える日本という国の、ただ毎日が楽しくさえ
あれば、というメディア誘導型の楽観的な日々。けれどその水面下に
横たわっている、確かに存在する油断ならぬ本物のシビアな現実。
その両面を描いて見せることが本作の醍醐味ではあるが、川井の
音楽はそのそれぞれの風景を、非常に丁寧に的確に切り取っている。

上記の明暗含めて展開する本作の何ともいえない、ただならぬ
スリリングな感覚。それはどことなく未来的であり、そして単なる
未来というよりは、今現在の確かな現実と陸続きであるリアルな
未来観といえよう。それらをあますところなく自身の手腕で表現する
川井憲次。今回ボーナストラック的にフル収録されたOP・ED曲も
それを受け、これ以上ない程に看板である本作テーマ曲としての
役割をきっちり担っている。実にスリリングで鮮烈な印象を残して
駆け抜け続ける『東のエデン』は音楽面でも、やはり抜かりがない。