息抜きで楽しく読める
★★★★★
49編の短いエッセイを集めた本。美しい話も不気味な話もありますが、物語を集めていろいろな角度から人間や社会を考えるのに良いだろう。澁澤氏の人間の影の部分への関心にも気づきたい。中学生でも息抜きで楽しく読める。
澁澤ワールドのはじまり
★★★★★
私は学生のころ、この「東西不思議物語」を読んで、澁澤ワールドにはまってしまいました。毎日新聞に連載されていたコラムをまとめたものなので、平易で、1話が短く大変読みやすいですし、日本から世界までの不思議な話がたくさん載っており、理屈抜きに楽しめます。
繰り返し4回くらいは読んだと思います。澁澤龍彦の作品を読んだことのない人には是非おすすめ。
挿絵とマッチ
★★★★☆
澁澤龍彦の本はあまり読んでないのですが、連載物だったせいかとても軽く読みやすい一品。挿絵がまた雰囲気とあってバランスがいい。
杉浦日向子の”百物語”を読むと、重なる世界があってより楽しめたのは自分だけでしょうか。
古くない
★★★★☆
全く古さを感じさせない。内容も、その語り口からも。
洋の東西を別として、怪奇譚には似通ったものがちょこちょこ見付かる。それは、人間の想像力や、恐怖の形は、やはり世界中でどこか似ているからなんだろうな、と。
そんなことをなんとなく考えさせるような、軽くて味のあるエッセイ集。著者の語り口ののん気さに、やたらおどろおどろしい挿絵がマッチしている。絶妙だ。
澁澤龍彦
★★★★☆
彼の本は、この本しか読んでいません。もともと毎日新聞に連載されていた頃、学生だった自分は毎週楽しみにしていたのを思い出しました。
改めて文庫版を読み、また嬉しくなりました。