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SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-(初回生産限定盤)(スペシャルボックス仕様)

価格: ¥3,500
カテゴリ: CD
ブランド: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
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冬の季語にもなった「ユーミン」 ★★★★★
紅葉から立ち枯れへ、秋に佇む気配が表れた彼女のこえや、淡々とした歌い方に潜む行間は、この季節の思慮深さそのもののようですし、我々の目に映る秋の景色を一層透明にするようでした。そのこえ独特の落ち着きが聴き手の心象風景にそっと寄り添うのです。ユーミンとはこの季節をうたうに何て自然な歌手だろう、と思い知らされた作品集です。

勿論こえだけでなく、そのこころ模様を天才的に描くコンポジションもそうですよね。彼女の叙情センスはわびさびが生れる秋を映すに最も相応しいと思います。また決して哀愁の秋だけでなく、まるみのある秋の陽射しのような明るい曲も収めています。でもやっぱり儚い旋律のうたが素晴らしいかな。その空気に触れるだけで、しみじみと景色が浮かんで、静かな想いに包まれますから。一度これらを聴きながら銀閣寺や哲学の道でも歩いてみたいものです。
特に印象深いのは荒井時代の5「雨の街を」、6「旅立つ秋」の吸い込まれる虚無や、ハウス北海道シチューCM曲14「Forgiveness」の温かみ。そしてやはり今の齢でこそ味のある17「あの日にかえりたい」でした。

一方、ジャケットが物語るように冬は彼女の代名詞。句会によっては“ユーミン”は冬の季語だそうです。実際私も1「ノーサイド」を耳にすると空気の凍てつく感覚を思い出しますし、またゲレンデで13「BLIZZARD」を聞くとスキーに来た実感が何倍も高まりました。彼女のうたというのは日本の四季にもはや風景として溶け込んでいて、それをきくと現実以上に季節を味わわせるのかもしれません。そして、かじかむ街に横たわる影を彼女のこえが綺麗に拾ってゆくのが冬の曲ですね。今作はパーティ色より比較的素朴な冬色を映した曲が多く集められていました。

視点に最も魅力を感じたのは11「ロッヂで待つクリスマス」。TRY-TONEのア・カペラカバー『A Cappella Love Songs』で知った曲ですが、暖かい室内から外を眺める視線にリスナーの想像も重ねられ、とても素敵な冬が感じられるのです。同様に夢のある10「3-Dのクリスマスカード」も、冬の幸せ感をたっぷりと伝えますね。
そして最後三曲「かんらん車」「雪月花」「冬の終り」の連続は特に素晴らしく、出会えてよかったと思います。ユーミン独特の儚さがすべてに結晶のように表れており、冬の1頁がずっと心に刻まれる、そんな今作を締めくくるに相応しいと思います。
冬編がいいです! ★★★★★
ユーミンといえば、毎年11月末の冬に入るちょい手前くらいにアルバムを発売していたので、やっぱり冬のイメージがあります。アルバムの中には、もちろん、冬に限らず他の季節の歌もあり、だからこそ、今回の春夏秋冬でベスト盤を出すという企画が成り立ったと思うのですが、冬の歌はやはり層が厚いのでは?ゆえに、スタッフの方も選曲は苦労したと思うのですが、ヒット曲、有名曲に偏らず、バランスよく選曲されていると思います。また曲順も冬の始まりからクリスマス、そしてHAPPY NEW YEAR、そして冬の終り、と一冬を70分ちょっとで巡るような、心憎い曲順になっています。ユーミンのアルバムは全部持っており、それこそ真新しいものはありませんが、このような形で聴くのも新鮮でした。おススメです。
秋編が素晴らしい! ★★★★★
自分でセレクトしたカセットをウォークマンに入れて散歩してた時に作った『ユーミン・秋編』カセットもたしか「さざ波」から始まったっけ。ほぼこのCDに近い選曲で、「ジャコビニ彗星の日」や「りんごのにおいと風の国」は休日のバスの中から外を見ながら聴くのがお気に入りだった。懐かしい思い出の「マイ・テープ」的なベスト。秋編は完璧です。冬編もなかなか。「春・夏編」がイマイチだった分、「かんらん車」などの隠れた名曲も多い今回は良い。
秋冬に関係する曲をどのように選ぶのかという命題そのものが難題ですね ★★★★★
『ひこうき雲』以来ずっとリアルタイムに聴いてきたリスナーの一人として、1曲1曲の質の高さに驚くと共に、作成年代が全く違う曲が並んでいても何の違和感を持たないというのは驚異的です。確かに初期の荒井由実時代の声は若く、近年の声のトーンは少し落ちついていますが、短編小説のような味わいを感じるようなそれぞれの完成度の高さは群を抜いています。

「さざ波」から「冬の終わり」までの34曲は、秋冬をテーマに扱った曲からの好選択です。秋はベストに近く、冬は異論のある所ですが、これも良し、としましょう。ただ、曲目と歌詞を記したリーフレットはもう少し豪華に作って欲しかった気がします。

ユーミンの類稀なる才能も然る事ながら、松任谷正隆の一貫したアレンジとプロデュースにも質の高さを保つ意味において相当貢献しているのがよく分かります。普通30数年の年月というのは、変化の度合いが激しい訳ですが、不変的な音楽を生み出していることの証明でしょう。ニューミュージックの旗手としてスポットライトを浴び、以来J-POPの女王として走り続け、君臨してきたのは感歎するしかありません。

目の前に情景がくっきりと浮かび上がるような視覚に訴える歌詞は秀逸で、印象的で感傷的なフレーズを持ったメロディの素晴らしさは、他のアーティストの追従を許さない完成度を誇っていました。能力あるシンガー・ソング・ライターでも、閃きの枯渇という壁にぶち当たるものですが、ユーミンにとって、そのような杞憂とは無縁でありました。彼女の才能の泉はこんこんと湧き続けてきた訳ですから。

松任谷由実として、日本の音楽の頂点に今なお君臨し、燦然とした輝きは衰えることをしりません。J-POPの中で彼女ほど長い年月、多くの人から愛され続けている人もいないと思います。
やっぱり、ユーミンだね ★★★★☆
ベスト盤は4枚とも買いました。いっぱい、ダブっている曲が有るけど、良い曲ばかりなので、許します。次のベスト盤には、(今だから)とか(土曜日の恋人)も入れてほしい。