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火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)

価格: ¥2,205
カテゴリ: 単行本
ブランド: スイッチ・パブリッシング
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表題作がすごい ★★★★☆
「白い牙」、「野生の呼び声」など、動物文学で有名なジャック・ロンドンの短編集。

雪のアラスカを舞台にした表題作がすごい。
厳しい自然の中での極限的な状況が、簡潔な客観的な描写を通して、リアリティを持って立ち上がり、迫力がある。
ヘミングウェイの傑作短編群を思い起こさせる。

(表題作が好きな方には、沢木耕太郎のノンフィクション、「凍」もおすすめ。極限状況での人間の力に驚かされる)
名作+名訳 ★★★★★
ああ、「野生の呼び声」の作者だ。中学生のころの感動がよみがえった。あの頃よりずっとジャック・ロンドンの訳書が手に入るなんて幸せなんだろう。(中学生のころ「ジャックロンドンって作品少ないんやなー」と思ったことをおぼろげに覚えている)
柴田元幸さんのチョイスと名訳でジャックロンドンの世界が見事に私の心の中に再構築された。
大自然の中のちっぽけな人間、生命力、文明の愚かさ、人が生きる意味。現代に生きる私たちが抱き続ける「問い」がここにある。
それでいて決して難しくない。表題の「火を熾す」なんて延々と氷の大地を旅する男と犬の話なのにさらっと読めてしまった。

人間の生の強烈さ ★★★★★
 どの作品も極めてシンプルでありながら、迫真力に富んでいます。自然描写も感覚描写も臨場感が圧倒的。扱うテーマも著者の多彩な関心領域を反映してバリエーションが豊か。百年前に書かれた古さを微塵も感じさせない、小説の力というものを実感させられました。悲劇に終わるものもあれば、ハッピーエンドもありますが、共通して自然の厳しさに雄々しく対峙する人間の生の強烈な存在感にあふれていると同時に、それを越えた境地にまで達するかのような厳粛さがあります。おすすめ。
生きるか死ぬかぎりぎりの選択 ★★★★★
「火を熾す」は、寒さで生きるか死ぬかぎりぎりの選択を求められている男性の状況が臨場感をもって伝わってくる物語。一気に読みました。訳者にも大きな拍手を送りたい。
ピーンと張りつめた緊張感! ★★★★★
私の人生の師であるヘミングウェイも、生死を描いたハードボイルド作家だが、この作品は生死の境の緊張感を凄まじく描写しており、まるで蜘蛛の糸を綱渡りしているようなもの。
感情が一切こもらない、ただ荒涼、殺伐、寂寥の極み。中でも「火を熾す」「生の掟」「生への執着」は秀逸。下手な冒険モノなど児戯に思えた。翻訳も素晴らしい。