チャン・ドンゴンが悪役に挑んだ骨太のアクション大作。海賊のシンは、かつて北朝鮮から脱走するも、韓国に入国を拒否され、両国に積年の恨みを持っていた。ロシアのマフィアから手に入れた化学兵器で、彼は恐るべき計画を立てる。つねに眼光鋭く、心の奥に悲しみをたたえたドンゴンは、悪役ながら同情ぜすにはいられないキャラクターを作り上げた。生き別れとなった姉との再会シーンは、涙なくして観られないだろう。
一方で、シンを追う海軍将校役、イ・ジョンジェのクールな存在感も物語に深みを与える。ドンゴンと彼は、ともに激しい肉体アクションだけでなく、役のさまざまな葛藤を、静と動、別のアプローチで表現。シンの計画は確かに突拍子ないが、その違和感も、俳優たちの熱演で最小限に留められている。この映画が、韓国の人たちにとって、本当に胸がかきむしられることは、日本人の視点で観てもよくわかる。分断された民族が再会することのできない悲しさを、超大作として見せきってしまうところに、本作のすごさがある。(斉藤博昭)
クソ映画 駄作の王様
★☆☆☆☆
コレいったい何ですか?アクション映画なの?それとも
嫌がらせ目的なの?どっちなの?アクションシーンも、意味
不明な殺し合いでまるでただの兄弟喧嘩に見えました。
ただイライラするだけの映画です。
唯のゴミ映画。
面白かったが・・・
★★★★☆
なぜ、風に乗って飛んでいった風船爆弾が、一つも作動しなかったのか。
話をややっこしくしないための、無理やりのコギツケにように感じる。
それならば、よっぽどハッチを開けず、風船を飛ばさないほうがよかったような・・・。
「風速70メートルのメガトン級の台風」の中で、煙幕弾が機能するとは思えず。
煙幕がそもそも、結果として役割も果たしていなかったようなので、必要なかったのでは。
また、あの台風の中で、雷は果たして鳴るのか。
矛盾を突き詰めればキリが無い映画だったが、ラストの幼少時代の回想(オーストリア大使館での)が非常に良かった。
あれだけは心に残った。
韓国映画特有の、友情メロドラマかな?
総合的には星4つかな。
重みのある円演出で壮絶
★★★★☆
感動します。
北朝鮮から韓国に亡命しようとして、射殺された家族の末っ子が復讐を誓って核を盗み出し脅す。
核を積載した船で爆発があったり、米軍の潜水艦が魚雷を撃ったりと、そんなことしたら核爆発の危険性がありそうで、現実的でないかもしれないが、熱く感動できる映画だ。
チャン・ドンゴンの映画を何本か観たが、日本語を話していたり中国語を話していたり、今回の映画ではロシア語も少し話していた。多分、英語を話している映画もあるのだろう。俳優であっても映画でロケ地の国の言葉を話さないのか話せないのかが多い。それだけ国際的な俳優なのかもしれない。
怒鳴りあってナイフで戦うシーンがあるが壮絶だ。
韓国映画はラブストーリーは純愛、社会ドラマは南北に絡めるとドラマつくりが巧い。それ以外でも刑事ものでもそうだが、重みのある演出をする。
南北分断の悲哀を背景にした男たちのドラマ
★★★★★
北朝鮮のミサイル「テポドン」が発射される前の作品ですが、地域設定といい、社会背景といい、妙にリアルで生臭い感じがします。
ドラマは、北朝鮮出身の海賊シン(チャン・ドンゴン)が核衛星誘導装置を積んだ船を強奪、朝鮮半島ごと吹き飛ばしてしまおうとする計画を秘密裏に派遣された海軍大尉カン・セジョン(イ・ジョンジェ)が阻止しようというものです。
シンを追跡していく過程で彼の家族の数奇な運命を知ることになり葛藤しますが、結局は理解し会える友にはなれず、対決の道を進みます。
男たちの戦いの中で、分断された社会での悲哀をシンの姉役のイ・ミヨンが最高の演技で盛り上げ、ハイレベルな作品にしています。
単なるアクション大作ではありません。ドラマの根底には「恨」があるように感じました。
寝ませんでした
★★★★☆
私事ですが、映画を自腹で見始めて30余年。途中でコックリ、コックリした映画は多数。
この映画は寝ませんでした。2時間は長すぎず短すぎず、しかし・・・
ファーストシーンの海賊襲撃では、東シナ海で実際に襲われ、生還した、日本の船長を思い出しました。
スケールの大きさ、民族意識、愛国心、家族愛は理解できました。
2時間後、映画館を後にして、んんん???残念ながら感動と余韻が無いのです。
何故でしょう?
日本人では判りえない、韓国軍と米国軍のかかわり。南北隔絶が、テーマだからでしょうか?
多くの方がお書きのように、海賊のボスになったドンゴンに、国籍の違う手下たちが、どうしてカリスマと崇めるのか、最後まで自分たちの命を委ねるのか、いまいち解せません。
ジョンジェの軍服姿は颯爽としていて格好がよかったです。
姉の生存は必要だったと感じました。彼女の登場でドンゴンとジョンジェの心が通ったと思います。
ラスト近く、お互い傷だらけになって格闘する二人。
国のために戦うジョンジェ。国を滅ぼすため戦うドンゴン
この時のドンゴンの台詞は印象的でした。
『同志、いまいましいのは同じ言葉を話すこと。通じること』
ラストシーン、燃え盛る船舶の中、戦いで重症のジョンジェ、潜水艦からの攻撃、台風のど真ん中、何故、ジョンジェだけが生きている??
不死身です!!!!
このテーマでは3時間くらいでもよかったのではないでしょうか?
ただ、1度見たくらいでは解らないかもしれません。