不幸にも映画だと今一つピンとこなかった方も、これならば(映画ではさらりと流されていた)登場人物の心情にも共感できるのでは?映画、翻訳、原作をすべて経験された方にもぜひ手元においていただきたい作品だとおもいます。
ということで、主人公やその他の登場人物の心情などが伝わってきやすいです。さすが「不朽の名作」と言われるだけのことはあると感じました。
この本で最も惹かれた部分は、スカーレットのバイタリティーに対してでした。スカーレットは生来の美貌の持ち主のいわゆる「お嬢様」ですが性格は非常に勝気です。そんな女性が南北戦争後の荒廃の中から時には他人を利用し、時には他人を陥れたりしながらも自らの能力だけを頼りに成りあがって行きます。彼女にはアシュレという思いを寄せる男性がいて、彼は別の女性と結婚してしまうのですが、その男性と結ばれることを思い、生きようと誓い、絶望的な状況を乗り越えて行!きます。この本を読んで目標があれば、たとえ絶望的な状況に追いこまれても乗り越えられるという自信のようなものが沸いてきました。この本は、現在好ましくない状況に立たされている人にぜひ呼んでもらいたいと思います。