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夢判断 上 (新潮文庫 フ 7-1)

価格: ¥746
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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100年以上前にこのような議論がされていたとは驚きです。 ★★★★★
 外国為替先物をトレードしています。

 行動ファイナンス等で研究されている通り、トレードにおいては自分の感情コントロールが大変重要になります。
 フロイトがここで述べているのは夢ですが、これをトレードしている間の自分の思考と置き換えて読むと非常に共感するものがありました。

 私はこの本を人の心理を理解することや知の探究という目的でなく、ひたすら自分の感情のコントロールの為に読んでいますが、
奥が深すぎます。
 
 正直私にとってこの本を理解するにはすべての経験値がまだまだ不足しています(他の方のレビューの内容すらまだあまり理解できない。。)
 何回か読んでもう少し理解したら詳しいレビューをしてみたいと思います。

 後、昔に訳された本の為非常に硬い表現となっています。
 例えば、”アイデア”等現在英語で読まれている概念をすべて日本語で訳されています。
 難解な言い回しも多く、私のような心理学の専門家でない方はかなり苦戦すると思います。
 
 
本を読まなくなったネット時代でも必読の古典 ★★★★★
原題・邦題共にハウツーもののような題名だが、夢に関するそれ以前の学問的文献を検討する長大な序章から始まる本書はれっきとした学術書である。
後半の章の込み入った内容を考えると、これが新潮文庫になってるのは不思議なくらい。フロイトの夢理論の概略が知りたい方は「精神分析入門」の第二部を読まれた方がいい。

一般人を対象とした「入門」が明快な叙述なのに比して、こちらは複雑な思索の過程がそのまま現れたようなフロイトならでは難渋な叙述にぶち当たることが多い。構成も章分け自体は妥当で明快だが、章内の展開は同じ議論を何度も繰り返したり著者のねちっこい性格がもろに出ている。夢分析の執拗さに関しては言うまでもない。
某専門家が「これはフロイトの最も重要な著作だから何度も何度も繰り返して読まなければならない」と言ってたように本書は一度読んだだけで細部までスッキリわかるというような本ではない。

また翻訳の定本となったのは1900年に書かれたものではなく、第八版なので、理論を補強するためにその後の資料が相当の分量追加されている。これはこの本が当時の論敵を意識した論争的書物な書物だったためだが、これも通読を困難にする一因といえる。

高橋氏は尊敬する文学者で特にゲーテの翻訳には随分お世話になってきましたが、この本の場合、非常に格調高い優れた面がありながら、正直後半になると意味を取りにくい文章も目立ちます。
今回20年ぶりに再読してみたのですが、私はこの翻訳しか読んでいないので、他の訳がどうなっているかわかりません。

フロイトの夢理論は、基本的には、彼の神経症の診療・研究にヒントを得たもので、「夢の退行」の様に少々無理な類推・一般化も少なくありません。
また今回読み直して改めて気づいたことですが、「願望が夢を作る」というコンセプトを提出した上で、フロイトが非常にこだわりをみせたのは、「なぜ観念が映像・演劇の形式をとるのか」という事らしく、その問題への執拗な追求が本書でも頻繁にみられます。(それが成功しているかどうかはともかくとして)
にもかかわらず、この書には壮年期のフロイトの知的エネルギーのすべてが注ぎ込まれた感があり、自身の夢を分析するに際して自分のプライベートもなにもかもすべて公開する様はまさに敬意に値するんですね。

インターネットの時代になって情報が手軽に手に入るようになり、それを追うことで忙しくなって、正直古典の大著など読んでいる時間がなくなってきましたが、それでも多くの時間を費やすべき数少ない古典があり、本書はその一冊でしょう。文庫とはいえ800ページあるので今回の再読には一週間以上かかりましたが、充実した時間をすごせました。



個々に対応していない ★☆☆☆☆
『夢診断』と銘打たれたから買ったものの、訳文は非常に難解かつ回りくどい。
実際にフロイトが夢診断を行ったページまで読んだが、これは自分の夢を診断しようという目的で読む人にはお勧めできない。
何故ならばフロイトが実例を用いて解釈をしているからである。(それもフロイトだから出来ることであろう)
私は自分の夢の手がかりになればと思い買ったので正直がっかりだった。
心理専攻学生などが読むべきものであると解釈した。
フロイトを学ぶなら是非 ★★★★★
ジグムント・フロイトが1900年に著した本です。
彼は、自由連想法や夢の分析により、患者の抑圧された無意識の欲求が、夢や錯誤行為となって表れてくることを経験的に導き出しました。
原題は「Traum-deutung」で「夢の読み方」だそうです。
夢の中に出てくるもののイメージそのものよりも、出てきたもののことばの「音の響き」の連想で解釈を進めていっています。
けれど、遠まわしな表現が多くてちょっと分り難かったかな。
おそらく読み手に極力誤解を与えないような言語表現を選んでいった結果だと思うのですが。
逆に分り難くなってるよ、、、。
訳者の高橋先生の苦労の跡が見て取れます。
自分の理論を読み手が分っている事を前提に話が展開していくので、本の内容をよく消化出来ていないと、何回も前に戻って確認したりしてしまいます。
なので、わたしは時間がかかってしまいました。
ん?わたしがアホなだけでしょうか( ̄△ ̄;)

上のような理由で「分かり難さ」はあるので、一番最初に読むよりも、同じフロイトさんの「夢と夢解釈」を読んでみてから読まれることをお薦めしたいと思います。
でも、読み応えがあって面白い本でした。
次は「下」の方を読んでみます。
この書物こそフロイト入門 ★★★★★
「夢判断」はフロイトによる自己分析の書でもあります。もちろん、読者は「夢は願望充足である」というキーワードをめぐる理論的展開について知るのですが、随所に盛り込まれているフロイト自身の少年時代や医学に携わってからの名誉心や嫉妬心についてのエピソードも興味深く、自伝的な要素もあり、フロイト論文の中でもやや特異な位置をしめる著作と思われます。また、所々にちりばめられているいろいろな比喩や文学作品からの引用により、ともすれば無味乾燥になりがちな心理学的理論が活き活きとしたものとなり、自然と理解が深まるように工夫してあり、フロイトの作品が文学的にも評価が高いと言われている理由がよくわかります。これから読もうと思っておられる方には、この書物は単なる夢についての心理学的理論書ではなくて、フロイト自身の臨床経験および人生経験の結晶であるとお伝えしたいと思います。