イル・プルーの冷たい「おやつ」の本。
★★★★★
この本は、イル・プルーがこれまでに出版してきた「本格的なお菓子のルセットゥ」というイメージやコンセプトとは異なり、「日々のおやつとして手軽に作っておいしく食べられるものを」という狙いがあるように思います。また、冷菓は家庭でも一年を通して作りやすいものが多いですし、それにこれからどんどん暑くなりますので、時期的にも合っているのではないでしょうか。テーマとして良い選択だと思います。ゼリーやアイスキャンディー、羊羹といった比較的作りやすいものから、クレームブリュレやスフレグラッセのような、やや本格的なものまで幅広く掲載されています。
ゼラチン使用のオレンジゼリーを作ってみましたが(このレシピがこの本では一番簡単だと思います)、他のお菓子レシピ本で作ったものや市販品とは味や食感、香りがまるで違います。材料のハチミツも指定のものとは違う、ごく一般的な「サ○ラ印」を使って作ったのですが、とてもおいしくできました。これから夏に向けて何度も作りたいと思うレシピでした。次は指定のハチミツで作ってみようかと思います。