内容は明治時代における陸奥圓明流の伝承者となった天兵についての物語です.今回強敵として登場するのは講道館柔道初期の伝説的強豪西郷四郎です.物語はこの両者を中心に書かれています.
内容は確かにシリーズの中でもどちらかといえば落ち着いており、派手な展開などはあまりみられないかもしれません.しかし、やはり良い作品だと思います.派手な展開がなくても逆に内容はわかりやすくなっているように思いますし、作品に登場する柔道やそれ以外の武術の技も現代でも(形は変わっているかもしれませんが)各武道や柔術などでみられるような要素があるので、武道を実際に学んでいる方々には親しみやすい作品であるかもしれません.
いずれにしても、良い作品であることには変わらないと思います.この作品を読むと、ますます修羅の門の続編がみたくなります.
山嵐というわかりやすい必殺技を持ち、「姿三四郎」のモデルとして、
非常に物語性に富む人物。この人物と陸奥の闘いなわけだが、作者も
あとがきに書いているように、これまでの作品とはだいぶ異質な闘いに
なっているように思える。(ネタバレになるので明かしません)
厚めのコミックス一冊、2回の連載。ストーリーは読み応えあるが、
闘いとしてはちょっと弱いかな。でも後世?に繋がる重要なストーリー
でもある。後世が改めて描かれることがあるかは不明だが。。。
その強さの秘密である蛸足。。これもなかなか面白いです!!