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ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)

価格: ¥830
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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最高のエンディング ★★★★★
これは出版と同時に買いに走った。仕事さぼって一気一気。賛否両論あるのは知っているが、私はこの終り方、大好きだ。殺人鬼が幸せになっていいかどうかは別問題、レクター博士とクラリスだから許します。
 うっすらと博士の過去が匂わされているあたりが気にはなったが、まあこの程度ならいいんじゃないという範囲。
 これからという方、「ライジング」は読むんじゃない。
一番面白かった作品 ★★★★★
私の場合は、小説の出だしから衝撃的な結末で、全編を通して面白く読むことができました。大好きなイタリアの歴史や文化的側面がちりばめられて、特にフィレンツェのくだりは、手に取るように描かれていて満足しました。読者によってレクター博士やクラリスへの思い入れが違うので、賛否が分かれると思いますが、物語の展開や場面設定がよく構成されていて、読みごたえある作品でした。


傑作…とは言い難いです。 ★★★☆☆
前作、前々作と比べると一段落ちる作品です。
反道徳的な結末については否定しません。誰も道徳のお勉強のためにこの本を選ばないでしょう。
私も、悪の化身のようなハンニバルというキャラクターに魅力を感じている一人ですが、本作ではかなりがっかりさせられました。
まず、ハンニバルの狂気の原因が、えらく月並みなエピソードで説明されていること。
彼の神秘性が失われ、キャラクターが小さくなってしまいました。
また、ストーリーも、ハンニバルをヒーロー扱いすることで、かえって彼の魅力が損なわれています。
翻訳はよかったと思います。というか、これが標準で、前作がひどすぎたんですがw
ちなみに映画もかなりがっかりする仕上がりでした。
レクターが美化されすぎ ★☆☆☆☆
「レッドドラゴン」「羊たちの沈黙」の続編ということで大いに期待し読んだが、結果は外れ。従来の「連続殺人犯と警察との対決」というテーマから大きく変わり、レクターとそれを追う者達の対決劇となっており、その点ではややがっくり。従来のテーマを深化させてほしかった。ただ、そういうテーマの小説として中盤まではある程度楽しむ事ができたが、終盤のクラリスとレクターとの展開にはただただ失望。読後も大きく不満の残る結果となった。20件近い殺人を犯したレクター博士に対する、あの終わり方は無いでしょう?憎むべき殺人犯を小説の中で一貫して美化しすぎで、不道徳極まりないです。
最強のサイコ・スリラー ★★★☆☆
「週刊文春20世紀オールタイムベスト1」に輝いた『羊たちの沈黙』の続編。
’00年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、「このミステリーがすごい!」海外編第3位にランクインしている。

あのレクター博士が帰ってきた。前作の不気味な拘束服姿とは打って変わって、黒い瀟洒なスーツに身を包んで。一方、本書のもうひとりのメインキャラクター、かつてレクターの犠牲となり、障害者としての生活を余儀なくされている異形の大富豪メイスン・ヴァージャーは、金にあかせてレクター狩りに狂奔する。そしてイタリア・フィレンツェ警察の思惑なども入り乱れるなか、事態は再び動きはじめ、レクターが冷血な連続殺人鬼として復活する。彼は、復讐に燃えるヴァージャーの触手をかわしつつ、返り討ちを図る。FBIの特別捜査官となったクラリスも健在だ。レクターを追う過程で、彼女もまた、レクターとヴァージャー両者の対決にいやおうなく巻き込まれていかざるを得ない・・・。

殺人場面の異常性とむごたらしさ、レクター博士の異常趣味と異常心理、ヴァージャーの悲劇的な最期とその妹の狂気、と昨今のサイコロジカル・スリラー界にあって、やはり本書には真打登場のインパクトがある。さまざまな模倣者やフォロワーを生んできたレクター博士とクラリス捜査官だが、やはり本家は迫力が違う。短い章立てで繰り出されるこれでもかというパンチの数々に、読者はあらためて本書こそ最強のサイコ・スリラーだということを思い知るだろう。