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時代と人間

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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重要なのは知識量よりも歴史感覚 ★★★★☆
著者の該博な知識、旺盛な知識欲には一定の敬意を払うとして。
本書の最大の論点は、歴史を自己の意識(あるいは現在)にどう位置づけるかという
一点に尽きる。
鴨野長明、藤原定家、モンテーニュ、ゴヤ、ボニファティウスへの言及を通じて語られる
この点こそが著者の言外のメッセージであり、歴史に分け入りつつも、著者の見る目は常に
現在に向かっていることが重要。このメッセージの前では、それぞれの人物の行状、
エピソードもひとつの素材であり、テキストとなる。
それにしても、(書評から外れるが)歴史に対する著者の感覚やアプローチに触れ、
自分の感覚とかなり似ていることが確認できたのは興味深い。
不思議な人物 ★★★★☆
 鴨長明の『方丈記』を読み解いた箇所が一番興味深かった。徹底した記録者だったことが分かった。
 源平の騒乱の中で、鴨長明が設計した組み立て式の移動する家が目に浮かんできて、まことに不思議な気分だ。
 400字詰め原稿用紙にして、たった22枚が『方丈記』だ、という表現もハッとさせられる。
考える力がつきます ★★★★★
あまりに便利すぎる現代、考える力が不足していると言われている。
作者は、時代の流れを冷静に分析し、自分なりに最大限の力で
思考する。
当たり前のような思考方法がなかなか出来ない現代。
考える力、考える時間が自分を成長させる上で、非常に大切と
改めて考えさせられる最良の本である。
興味深く、おもしろい ★★★★★
最初に、堅苦しいのではないかと、本の題名を見たときに思ったのですが、読み進むにつれて、著者の発想や、解釈の仕方に共感していきました。堀田善衛という人物の持つ幅広いなおかつ深い知識。大変読みやすく文面も親しみやすい、おもしろい本です。