この下巻では、武王と太公望が朝歌軍の最後の抵抗を退け商周革命を成就するまで、及びエピローグを描いていますが、大殺戮合戦の結末を描いているので、戦争の空しさと、繰り返す歴史の無常観があふれる作品となっています。物語の終盤に、この奇想天外な長編を締めくくるにふさわしい、やや意外な展開が待っており、最後まで読者を飽きさせないのが、嬉しいですね。