ハチャメチャ振りに脱帽
★★★★☆
サイバラと鴨、そしてゲッツ板谷の御馴染みのコンビが繰り広げる爆笑旅行記。旅行記と言えるのかどうか自信がない程、その地方の説明は僅少で、内輪揉めの様子が中心に描かれる。ハメの外し方が半端でない。
「出家」とは一番縁遠い彼女等がミャンマーで出家ゴッコをしながら断髪したり(崖の上の金色の球の写真には驚いた)、ドイツでの結婚式の当日に鴨が二日酔いでヘロヘロになったり、九州でのタコ釣りでは、サイバラのタコの顔マネだけが印象が残ったり。「私達はもう、人ではない...」と言う謳い文句に嘘はない。コンセプトもテーマもない旅行記である。このメンバではゲッツ板谷はどうしてもサイバラのイジメラレ役になるのだが、本作では中々奮戦している。結婚式の最中に、二階席からサイバラを非難する人々の絵を挿入したのは、サイバラの反骨心であろう。
バカバカしくも楽しめる爽快な作品。
ぶっちぎってる
★★★★★
西原さんのリポート的漫画です。ぶっちぎっていて、普通ではありあません。ミャンマーで剃髪して、修行したり、ドイツでハネムーンしたりです。鴨ちゃんは筋金入りのアルコール依存症のようだし・・・。病みつきになる面白さです。
これはもう
★★★★☆
西原ファミリーファンのための本ですよね。ギャグマンガ
とか紀行本と言うより楽屋ファンブック。
私ははせぴょんファンなので、はせぴょんの愛らしい写真と、
ゲッツ氏の描く人外の魔神の如き彼女の言動だけでノックダウン。
ゲッツ氏も単品では飛び切り凶暴なのに、異常者鴨志田夫妻(といってしまえ)や、何かのトリガーの外れた女はせぴょんといるせいで相当大人しい人に見えます。そんなバカな。
しかし鴨ちゃんは、あれほど凶悪なキャラなのに写真では本当に普通の人に見えるね。西原は黒いオーラを放っているのに。
ロマンチック街道でのハネムーンなのにのろけ成分レスな極悪な一冊。
こわれ旅
★★★★☆
2001年に出た単行本の文庫化。西原氏の漫画を楽しみたい人は、単行本を購入した方が良いと思う。
『鳥頭紀行』シリーズの第三弾で、ミャンマーで出家したり、ドイツで結婚式を挙げたり、九州でタコを釣ったりする。そのほか、『さぶ』などに連載の漫画が合わせて収録されている。
いつもどおりの壊れっぷりで、読んでいて呆然とさせられることしきり。西原氏、板谷氏、鴨志田氏、編集者の関係も進化(悪化)しており、その泥沼化が良い。
現実には知り合いたくない人たちだが、漫画を通して眺める分にはとても面白い。
相変わらず、ぶっ飛ばしてます!
★★★★☆
「できるかな?」のが面白かったけど、
ドイツでハネムーン編は面白かとよ。
せつなかったのは、温泉に泊まりに行った西原、鴨志田夫妻が宿帳に、
宿泊者名簿を書いたところ、(書いたのは鴨ちゃん)温泉の仲居さんに、
「かわいい絵で、娘ともどもファンなんですよ!あとでサインくださいね。」と言われた、西原が、
鴨ちゃんに、「あんた、さくらももこって宿泊者名簿に書いたねー!
温泉のおばちゃんが、私のこと知ってるわけがないだろうーがっ!」って、切れて、
宿泊者名簿を見に行ったところ、「鴨志田 穣、鴨志田理恵子(主婦)」って書いてあった
(いつもは、西原 理恵子(自営業)って書いちゃうらしい)オチの話だね~。
(「。」なしで説明するのは、難しかとね。)