続編希望
★★★★★
勉強になりました。筆者が利用した英語フォーラムが何か具体的に知りたいです。なお、受験勉強中の人は頭が混乱するので読まない方がよいと思いました。
悪くはないが,ちょっと期待はずれ
★★★☆☆
研究社のホームページの近刊予告に本書の情報(目次など)が掲載されたときから楽しみにして,読んでみたのだが,ちょっと期待はずれだった。shallや couldなどの話は既に普通の学習用英和辞典にも掲載されているし,何よりも驚いたのはp.114の「many more...than〜の形もある」で,この形が「学校英語では教えられない」「使われていないのは,日本の文法書や英語の授業だけであって,執筆者や教師が現状を把握していないだけ」とは事実誤認も甚だしい。このmany more〜thanの形は大学入試でも普通に出題されている(1990年早大,1994年日大,他)し,予備校や参考書などでも強調して教えられている重要項目の1つで,「現状を把握していない」のは著者の方である。もちろん,本書全体を通しては私自身も勉強させてもらったので,一読の価値はあることは認めるが(そういう意味で★3つ),上のmany more〜thanに関する記述が本書に対する私の評価を大きく下げてしまったこともまた否めない。
「生きた」英文法の姿に迫る
★★★★☆
「英語」「英文法」と言っても、長い歴史の中で、また世界中で多くの人に使われているので、そのルールも一筋縄ではいかない。
本書は語源学や歴史言語学の観点から、また実際の言語使用の様相に即して、日本の学校英語との食い違いがある点を一つ一つ取り上げ、解説し、学習者への指針を示す。
関係代名詞、比較級などの重要項目からややマイナーなものまで、範囲は多岐にわたる。「なんとなくわかりにくかったが、そういうことだったのか」と思う点も多い。
しかし、同著者の英文法のカラクリがわかる、英語の不思議再発見 (ちくま新書)のほうがより体系だっており、内容もより重要なものが多いので、まずこれらを読み、本書はその補遺的なものと考えるとよい。