早急に再販するべきです
★★★★★
この素晴らしい本が絶版なんですか?
早急に再販すべきだと思います。
私は一緒に収められている『誤解』が好きなんです。
光を求めるが故のマルタの狂気が恐ろしいです。
その狂気に引きずられる母親も憐れ。
そしてこの狂気の先にはどうしようもない悲劇が…。
不条理にも程がありますよ。このお話は。
カミュの考えを表すもの
★★★★★
訳がかなりいいです。この作品を読みたいならば、
この新潮版を探して読むことを勧めます。
異邦人の主人公はほとんど受動的に、本作のカリギュラは
とことん能動的に不条理に抗おうとしているように感じます。
さらに本作では、周りの登場人物も不条理に抗う方法を体現しています。
なのでカミュの考えを異邦人より広く表していて、読む価値は大きい。
印象深い作品
★★★★★
この作品は学生時代に文庫本で読んで、「異邦人」と共に強く印象に残っている作品です。
余りにも無慈悲な死を与える神に、自分もなろうとした男の悲劇の物語。
誰にも死は平等にやってくる…しかも無慈悲に。苦しい時の神頼みしかしない無宗派の自分が神様の存在や世の無常さを知るきっかけになりました。
残念
★★★☆☆
このカリギュラ、すっごく読みたかったのに、販売してないのが残念です。
また発売してくれないかなぁ…。
「論理的に生きる」とは?
★★★★☆
論理的に生きる―これだけを人生の信条にした王は、無慈悲に処刑を繰り返すカリギュラ。彼の言う「論理的である」ということはいったい何なのか?なぜ彼は殺さねばならぬのか?
この「論理的であること」の裏にあるのは常にカミュの文学の根底にある「不条理」。カリギュラは戯曲であるためもあるのでしょうか。この奇妙で複雑なテーマをダイレクトに書いていて非常に面白い。(収録作品「カリギュラ」について)
このような非常に興味深いテーマを書いた、非常に良質な短編です。カミュの生涯のテーマ「不条理」を垣間見られる名作!!