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ルビコン・ビーチ

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 筑摩書房
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湿り気のあるディック (変な意味じゃなく) ★★★★☆
P・K・ディックはポップな感じが魅力的で、残酷な描写があってもあまり読み手に痛みは伝わらないのですが、この小説は、ディックに似た感性でありながら、非常に痛い。そして、ディックのようにカラッとしてなくて、ジトジトと暗く湿っている。

ホテルで過ごしてる間にあっという間に時が何十年も過ぎてしまうさりげなさに、ゾッとしました。
いまひとつ ★★★☆☆
黒い時計の旅の後に、この翻訳が出版され、とても期待して読んだ。残念ながら期待はずれに終わった。エリクソンの小説では何が起こっているのか分からない状況が続く中で、主人公たちの強烈な情念でもって物語が進行することが多々あるが、この場合はあまりにも状況が理解できなかった。もともとの原作の問題なのか、翻訳の問題なのか分からない。英語で読み返そう思ったが、原作は既に絶版である。実際のところはどうなのだろうか?
あなたの世界観を根底から揺るがす文体の力 ★★★★☆
この小説に時間という概念は存在しない。生の同時性、運命の並列性、話者の視点に応じて絶えず変化しつづける世界。そこは我々の知るアメリカではない。というか我々の知る世界ですらない。その変化に翻弄されながら、生を超えて互いを求め続ける男と女、それは愛なのか?それとも壮大な混沌を秩序付けるたった一つの鍵なのか?

読んだ者は間違いなく混沌の世界に取り残され、しかし力づけられることでしょう。傑作です。