ミステリ小説をかじり始めた中学生くらいの時に読んで、ワクワク、ハラハラしながら夢中で読んでいった覚えがあります。アイリッシュの作品、もっともっと読んでみたいと、その虜になる決定的作品になったのがこれでした。頁をめくっている間のあの時間は、本当に至福のひとときでした。
時間が刻々と、夜明けのデッドラインへと近づいて行くサスペンス。
章の代わりに描かれていた時計の針が、とても印象に残っています。そして、夜の大都会を駆けずり回る男女の冒険に、ドキドキしながら声援を送っていました。