古書・仁礼堂
★★★★★
まさに井上ひさしの集大成!
突如日本から独立を宣言した東北の田舎町「吉里吉里国」の運命とは? 日本、アメリカ、中国などの国際舞台を巻き込んでの大騒動の一部始終を見よ!
楽網楽座
★★★★★
なんと、東北の一村が日本から独立!?うーん大それたことをやったもんだ。私もやろうかな。(できるか!)それに本自体がなまっている。井上ひさし氏の才能が爆発!話は長いが、読み出したら止まらんぞ~。
成倭堂書店 松が丘店
★★★★★
この本ば読まづすて国語ば語るながれ、国家ばカダるながれ。おらだの東北ずー地方は、そらえーつほーだづぇ。(ほんとかよ)んだば、こっつぁ来てみろ。ほんとぬ吉里吉里人はおもしぇど、これ読まねで死ぐわげぬいがねなぁ。おめだづー、ぬでねがー?んだんだ
NAOのお勧めの本
★★★☆☆
星が一つ多くついてるのは、やはり地元として吉里吉里語が理解しやすいから。しかしここまで真面目でお茶目な方言講座は初めてだ。ちょっと滑稽話の部分と、深刻な現実問題が交互に入り混じった不思議な作品。舞台でやったらより面白いかも知れない。
それにしても作者は博学だなあ…そして馬鹿も馬鹿らしく描ける。ただ、終りがちょっとあっけないので★ひとつマイナスさせて頂きます。
ウサギ書林
★★★★★
上・中・下の三巻組みの大作ですが、その面白さにあっという間に読み終えてしまいました。
舞台は東北。売れない小説家・古橋と編集者の乗った列車が突然停止させられて何事かと思ったら、何とそこは日本国からの独立を宣言した吉里吉里国だった・・・。
日本各地のいわゆる「ミニ共和国」建国流行のきっかけにもなったこの作品、社会や文化等の広範な分野に亘って東北出身の井上氏がその思想と薀蓄とギャグをこれでもかと繰り出す、楽しくそしてちょっと哀しい快作です。現在も政治や農業などについての有益な提言を行っている井上氏ですが、その思想はすでにこの作品中によく見て取れます。
井上ファンは勿論、そうでない方も一度はぜひ手にとってみてください。