新しい解釈が新鮮。
★★★☆☆
著者の大胆な翻訳が面白い。
なるほどナーと思わせる内容と簡単な表現が、著者の豊かな学殖を窺わせる。
論語の入門書としては最適な一冊。新しい解釈が新鮮。
解釈が極端過ぎる
★☆☆☆☆
思うところあり、論語を少し読んでみようと、内容を詳し
く見ないでタイトルで選んだのだが、筆者の独特の解釈や、
極端にくだけ過ぎの口語体に次第に違和感を覚えだして、
ついには途中で頭が受け付けなくなってしまった。
「従来の解釈は〜だが、ここでは〜と考えるべき」と、
新説を断定的に書いてあるのが多いのもマイナスだと思う。
実用性が高く、現在にも使える一冊
★★★★★
私は、何もかもうまくいかず、人間関係で悩んでいた時に、この本を手に取った。
内容は表題にある通り、”高校生にもわかる表現”で書かれているため、古文の知識は必要なく、あまり勉強をしてこなかった大人でも充分に読める内容になっている。
私自身が、この本を読んで得た点は、『他人や自分が行う行動についての正しさの基準』が、見えてきたこと。
それまでの私は、確固たる「正しさの基準」を持っておらずに、日和見主義なところが多分にあったように思う。
何が正しいのか、何が正しくないのか、という点を決めるのに、自分に有利か不利かという点でしか、量れなかった。
しかし、本書を読んだことで、実行可能かという点はともかくとして、私自身の心の中に、「正しさの基準」を持てるようになったように思う。幾分か、気持ちの余裕も出てきて、以前よりは他人や環境に流されるということが少なくなったように感じている。
自分自身の中に、考え方の芯を持てていないと感じる人、あるいは若い人にこそ、読んで欲しい一冊。
道徳教育の充実は日本を救う!?
★★★☆☆
元高校の国語教師が説く論語の解説書である.論語とは古代中国思想家の儒教家・孔子の教えをその弟子が編纂した書物である.論語の原文はもちろん漢文なので,日本人にとって原書で読むことは困難である.しかし,日本語の訳書に関しても,直訳的な表現も多く,現代日本人にはなかなか理解することが難しい.その中で,本書は元高校教師ということで,実際に高校生に論語を教えた経験を基に,現代日本語で分かりやすく解説されている.
日本では論語の精神は,道徳で教えられているため,馴染みが深いが,現在はその精神が失われていると思われるような事件が多発しているように思う.ぜひこのような書籍を通して,特に子供たちの道徳教育をしっかりやってもらいたいと思う.
本書での解釈は「佐久先生の語り口」そのものです
★★★★★
今を遡る20数年前に佐久先生の漢文の授業を受けた元塾高生として、大変懐かしくかつ興味深く拝読しました。
本書は大変面白く、わかりやすく、かつ説得力があります。
ちなみに当時は、残念ながら授業で論語は扱っていただけませんでした..。
なので、できれば生の授業で論語の解釈を拝聴したかったなあ、という思いが多少わきましたが、いずれにしましても長い時を超えて佐久先生の名講義を再び受けることができ、とても幸せです。