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おごそかな渇き (新潮文庫)

価格: ¥746
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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仕事にも人間関係にも活かせそうな本(そしてしっかり感動) ★★★★★
私は職場で社長秘書をしております。(男です)
業務に活かせる本はないかと、いろいろと本を読みました。
秘書の心得、マナー、経営学等々。
しかし一番役に立ったのは、山本周五郎でした。
心の支えになったというか、スタンスが決まったというか、とにかく有意義でした。
登場人物が温かい。話そのものが奥深い。
「蕭々十三年」は上に立つ者と仕える者の距離感や熱い思いが気持ちよい。
「紅梅月毛」は周りに惑わされず、実直な主人公の活躍がすがすがしい。
とにかく、その他も全部よい。
おすすめです。
おすすめ ★★★★★
周五郎さんの小説はほとんど読んでいます。
どれを読んでも良いですので、まだの方はどれからでもどうぞ。
…こういう短編集は読みやすいので、それもお薦めです。

周五郎さんの本の主人公は、
決して「人を押しのけ前へ前へ」と出る人はいない。
そしてどんな小さい事でも「やり通す」人、「やりきって」結果を出す人の強さと輝き。
そこに人としての本当の人生を感じさせてくれます。
人の勝利観があります。

この「おごそかな渇き」も、
通勤電車なんかで読んでると…
じんわり泣けて泣けて仕方のない…
…そんな気恥ずかしい体験をされるかもしれません。

「常識は時代と共に変わるもの」と思っている方もおられるかと思いますが、
読んでみると「普遍の人間的なもの」を分からせてくれます。
そして「ああ、こういう人間に成りたい…」と常に思わされる「人生の達人道」があります。

おすすめ。
分け入っても、分け入っても青い山 ★★★★★
10の作品、山を分け行くように作者の世界へ引き込まれるようです。そして夫々の物語の夫々の主人公が語っています。その心情を吐露する言葉、考えを結晶化したような言葉を伝えんがために書かれた小説です。もちろん、読者を物語の中に引き込む優れた技法もあるのでしょうが。なぜにこの作者に惹かれるのかは、明確に説明できませんが、人それぞれに、時折おりにゆたかさを与える書物だと思います。書名の「おごそかな渇き」は十作品の中の一作品のタイトルで、唯一抽象的な意味合いがついたものです。書名にこだわらず、楽しめます。「石中に火あり、打たずんば出でず。」今回のベストアイディア。
珠玉のヒューマンドラマ ★★★★★
珠玉のヒューマンドラマがつまった傑作短編集。すべての物語が本当に心を揺さぶらせるものであります。時代小説が主でありますが、そこは周五郎先生、現代の我々が読んでもまったく古さや時代によるズレなどありません。ほんとうに感動しっぱなしです。その感動を呼ぶのは物語の主題だけでなく、やはり筆の力によるものでしょう。人間の心をやさしく見つめる周五郎先生、最高な物語集をありがとうございます。
また、絶筆となった表題作。現代の物語であるが、旅に出た二人はどうなってしまうのか、また残された父親はどうなるのか?今となっては結末まで読むことはできませんが、興味深い作品です。
山本周五郎に興味のある人は本作から読んでみてはいかがでしょうか?心を揺さぶる熱い作品が詰まっています。
山本周五郎は残った ★★★★★
 世の中には古くならない物はあると思う。個人の話ですが、最近の流行に空しさを感じています。だから山本周五郎や藤沢周平のような評価の定まった小説を読むと安心します
 山本周五郎の小説を読んでいて気づいた点が三つある。
 第一は「演出」の上手さだ。
始めから話の筋に人を巻き込む所は上手で、始めの部分に面白い場面が出てくる。

 第二は文体の上手さだ。
読んでいて、情景が浮かぶ小説はあまり読んだ事がない。山本周五郎のなせる技だ。
 世間では「セカチュ」や「冬ソナ」等が評判である。もちろん、新刊や話題作が受けるのは当然だが、たまには昔の作家の小説も良い物だと思った。