生命が誕生して40億年、いつの日からか捕食という食う者と食われる者の関係が存在する。仏教精神という意味では、輪廻や因果の思想をもとにした業として、平和や秩序すら武力という力によってしか得られない事を、この地球で生きとし生きるものの宿命として引き受けるしかないのではないか。
そして、なんだかどこかの国の平和主義を思い出してしまう。この国の幕末以来の歴史は、独立を勝ち取るための努力だったのではないのか。もはやこの国の人間は、植民地の奴隷として生きる道を良しとするのだろうか。
[Full Title] My Land and My People: The Original Autobiography of His Holiness the Dalai Lama of Tibet
If one must read books about Tibet, this is one of the best places to start.
The Dalai Lama manages throughout to convey a calm wisdom. Unlike works by academics on the same subject, this one explains historical facts, events, realties, goals and their context, with an unobtrusive air which causes them all to smoothly enter the mind and feelings. Unlike works by the most passionate radicals on the same issue, this one avoids vitriolic language--nonetheless imparting a vivid picture of a situation no less dramatic and painful. And all this while talking about his life--a manifestation of how much of it is dedicated to Tibet.
A must-read.
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中国政府によりダライラマ信仰の罪で投獄された経験を持つチベット人はそれでもなお「ダライラマは自分たちの誇りであり全てである」と語っていた。チベット人だけでなく世界中の多くの人々からも熱く支持されている。
ダライラマとして転生し、子供時代からの彼を取り巻くさまざまな環境も読みごたえがある。
日本ではチベットの問題があまり取沙汰されないので、よくわからない人の方が多いと思います。せめてこの本を目にとめた人にはぜひとも読んでほしいです。