インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

律令国家と万葉びと (全集 日本の歴史 3)

価格: ¥2,520
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
歴史の新しい視点による読みやすい歴史書 ★★★★★
今までの歴史書というと主な事件を取り上げそれに対する歴史的な意義を述べる手法が多かった。しかしこの「日本の歴史 奈良・飛鳥時代 律令国家と万葉びと」は違う。『新しい歴史観を興味を持って一気に読める』すばらしい歴史書である。そして、巻末に『歴史を知ることは、今を知ることにつながり、今に対する考え方を左右する』とある。この本を読んだ後、著者の意図するところが見えてくるのである。本当いよい歴史書に出会いたいと思うなら是非ともこの「日本の歴史」を読むことをお勧めしたい。
とても面白い ★★★★★
 なんとなく手に取った本シリーズの第二巻「日本の原像」がとても面白かったので、この第三巻も読んでみたのだが、これもまたとても面白かった。

 著者自身があとがきで「本書では政治的事件や政争の話はあまり取り上げなかった。なかば意図的に、こうした事件史的な描き方を排除してきた」とあるが、こういった「事件史」を避け民衆の生活を中心に描くという傾向は第二巻「日本の原像」と共通している。

 私のように日本史の知識といえば高校までに学校で学習した知識しかない、すなわち著者が意図的に避けたという「政治的事件や政争の話」を中心とした基礎的な知識しかないものには大変新鮮であった。

 万葉の時代のひとびとは、何を食べ、何を着、どういう名前で、どんな場所に住み、どういう風に生きていたのか。海外との交流はどのように行われ、どういった往来があったのか。彼らはどういった気持ちで海外に渡ったり、日本にきたりしたのか。そういった最も素朴でありながら、なかなか知ることのできない疑問に本書は答えてくれる。いや、明確に答えが出ない場合も当然あるが、分かっている範囲で「ここまでわかっているんですよ」と答えてくれる。

 年号が導入され、戸籍が作られ、文字が普及し、国家としての形が作られていく過程も丁寧にえがかれている。図や写真が多用されているのも良い(第二巻も同じ)。
教科書の脇役が主役に! ★★★★☆
 この本は6世紀から8世紀にかけての時代が記述されているのですが、通史なのに、何と教科書にあるような政治史が中心ではなく、むしろその時代を生きた民衆や生活にスポットをあててている点です。古代史というと現代とかけ離れたイメージがありますが、その時代を必死に生きようとする人間臭さがかえって現代に通じ身近に感じました
 教科書では主役の政治家たちの記述を必要最小限度におさえているのは、もしかしたら「この時代は一部の人間だけが動かしたのではない!」という著者のメッセージが込められていると思います。
 まず一読を。
万葉びとの底力だ! ★★★★☆
考えを深めた点三つ、1.朝鮮、そして中国からの文化伝来、伝播。
2.万葉びとのモティベーション。
そして、3.たてられた制度が人々の実生活にそぐわず、
なし崩し的に変化、崩壊していく過程。
思いっきり眠たくなる図や、箇所もありますが、
かけ離れた点と点がつながるような、アッと驚く記述もありました。
こんなまじめな本、三巻まで読んでしまいました。
文字を読み書きする人びとが見える ★★★★★
“政治史といった特定の人びとから説き起こす歴史書”を超えよう。
それが本シリーズのコンセプトなのでしょう。
全集日本の歴史の第1巻から第3巻までを読んでの印象です。

さて、第3巻はといえば、鐘江さんの意図にかなうかどうかは別として・・
全巻の流れる縦糸に対して、「文字」が横糸となって読めてきた。

「文字」を使って行われたことを追いながら、そこに読む人、書く人の
表情が見えてくる。
「千年以上前の人はすごいな。なんのことはない同じじゃないか」
楽しく読める歴史です。