読後感は重い
★★★☆☆
領収書のない世界の経済規模をそれぞれの業種に従って、年間の売上規模を推測し、その推移と傾向を分析している。一業種につき、グラフを含めて4ページくらいなのでこま切れに読むことができる。
表紙にはそれらのトータルが23兆円のなる旨が記載されているが、読んでいくうちに情けなくなってしまった。60年前にルース・ベネディクトは日本は「恥の文化」と呼んだが、それはもう過去の話なのかもしれない。
日本経済のこと、倫理観のこと、我が身に降りかかってきたときのことなどいろいろと思うところはあるのだけれど、興味本位で読み始めた割に、読後感はとても重い。