モンスター住民に悩む公務員にもオススメ
★★★★★
非常にオーソドックスルなクレーム対策本です。基本的には、とても困ったクレーマーは弁護士に任せなさい、というのが要点です。
ただ、それ以前に弁護士に任せるかどうかの切り分けの基準も記載され手いるので、クレーマーに悩まされているあらゆる人におすすめです。
確かに参考になりました。お薦めできます。
★★★★★
この本の良い所は,具体的な事例を検証しながら,わかりやすく,どのように対応してよいかを解説しています。クレーマーへの対応により,心の病を発症する場合も今後は確実に増えていくと考えられるにもかかわらず,対応は進んでいないことへ著者は警鐘を鳴らしています。他人事ではないクレーマー対策に関して考えるきっかけとなる良書です。
具体的な対応策をもっと知りたい
★★★☆☆
本書内に具体例とその対応策も若干は記載されていますが、結局は単なるクレーマーと悪質クレーマートの見極め方と、悪質クレーマーであった場合は弁護士に任せることを前提として本書が書かれています。私自身、仕事上でクレーム対応に悩まされることはそれほどありませんが、万が一のための対応策としてクレーマーに対する話し方や相対した時の対応の仕方を具体的に知りたいと思い本書をとったため、期待が大きすぎた分だけ星3つとしました。しかし、冷静に考えてみるとやはり最終的には弁護士にバトンタッチするか、刑事事件として警察に出動してもらうかのいづれかでないと対応できない悪質なクレーマーも多いと思いますので、それらの見極め方も知っているのと知らないのとでは結果に大きな違いがあらわれることも確かだと思います。その意味では結構役に立つ本ではあります。
今後の為に会社に1冊
★★★☆☆
弁護士の方が書いた、「悪質クレーマー」対策の本。
さすがに今までのクレームでここまでのお客様はいらっしゃらなかったが、これからはどんな事が起こるかわからないので、いざというときのために読んで持っておくのも良いかと思います。
結局「確信的な悪徳クレーマー」は、自分たちで何とか穏便に処理しようとか思わずに、交渉ごとのプロに任せなさいという結論になるのだが、その結論に至るまでの「判定方法」とか、相手に「今後の対応窓口は会社ではなく弁護士が行う」などの文書通達の事例がしっかり書かれている。
特に最近は「お客様第一主義」を逆手に取った、知能犯のクレーマーが多いので、変に「迷惑がかかった分、すべてこちらが対応すべきだ」などの間違いやすい事例の対応方法などが参考になる。
例えば、「お宅の明太子を食べて、腹痛を起こした。実は今日は大事な取引があって、5000万の契約にこぎつけるはずだったのだが、体調壊して行けなかったから、その分の保証について誠意を見せてほしい」というようなクレームの場合の対処法とか、「お宅の明太子に異物が入っていたから取りに来い」と言って自宅まで伺った際に、「この異物で口の中を切った。それについてのすべての費用について面倒を見ろ」などといわれた場合の、現場での対処の方法などは参考になると思う。
あと、どの時点で一般のお客様とクレーマーとの線を引くかというある程度の基準なども示してある。
特にこの本でも書かれているが、最初はクレーマーとしてではなく普通に問い合わせをしてきた一般の方の対応を間違えてしまい、感情的行き違いからクレーマーになってしまった…というようなのはお互いに不幸なわけで、それだけは避けたいと思った。
クレーマー対応の必読の良書です。
★★★★★
ここ最近、消費者庁の設置やマスコミ報道などで消費者意識が過剰に高まってきており、顧客が企業や官公庁や教育関係の不祥事とその対応に過敏に反応するようになってきました。
それはそれで、例えば企業ならば、より一層の顧客満足し得る商品やサービスを提供することにより、ハイレベルな生活改善に貢献すると共に、企業においても同業他社との差別化による顧客の囲い込みによる収益向上に直結することになります。
しかしながら、顧客と企業の上下関係がより高圧的になっており、ごく一般の人が横暴極まりない悪質クレーマーに豹変し、お客様相談室といった企業の顧客対応専門部門でも歯止めが利かなくなっていることも現実問題としてあると思います。
最近では、産地偽装、賞味期限捏造、食べ残しの使い回し、中国製食品や加工品などが社会問題として大きくクローズアップしました。
その中で、消費者の目を確かなものにしていき、再発防止につながっているものと思いますが、反面、社会に不安を煽らせた末、クレーマー的気質を増長することにもつながっていくようです。
従来はクレーマーに対して、企業内でいかに穏便に事を済ますかというところがプロの腕の見せ所となっていたかもしれません。
しかもクレームを生かして以後の商品やサービス作りに反映するといったきれいごとも言われ続けてきたと思います。
それはそれで一理ありますが、すべてがそういう考えではなく、定量的に吟味した切り分けが必要だと思います。
本書では、企業の内部だけで対応が無理なことは法律の専門家である弁護士を任せたほうがよいということを力説しています。
クレーマー対応の鉄則を如実に説明しており、その構成も芯がぶれずに仕上がっており、対応術を知る良書です。